2016-10-30
LUKE篁がCANTAのニューアルバム『Love Fixxxer』収録曲について語る!
LUKE篁を中心としたCANTAのニューアルバム『Love Fixxxer』が11月2日に発売される。
前作『My Generator』から約3年4か月、CANTAにとって9枚目となる今作。タイトルやジャケットに使用された瑞々しく官能的な桃の写真にも象徴されるように、今作収録の半分を占める未発表曲のテーマは「さまざまな愛のかたち」。これまでに比べ、恋愛度が高く表現がよりストレートな楽曲ばかりだ。
これは、昨年の聖飢魔IIの地球デビュー30周年を記念する期間限定再集結にともなって再販売された、1991年発売のLUKE篁ソロアルバム『篁』に起因している。同作の発売から25周年に当たる2016年2月、再販売を記念して7月に行なわれたソロツアーで『篁』収録曲を全曲披露したことで、気持ちに変化があったというLUKE篁。
『篁』は、楽曲ごとに異なる愛の形をテーマにして歌詞が書かれており、あらためて楽曲と向き合うことで、楽曲たちが持つ表現のわかりやすさやぶっちゃけ具合、抜け感などにある種の感銘を覚えたという。その感覚をCANTAに持ち込むことで、新たにさまざまな愛の形をテーマに歌えば、より深く、より面白い表現ができるのではないか、と思ったことがきっかけのようだ。
新たな世界「さまざまな愛の形」へと旅立ったLUKE篁の手で書かれた「LOVE FIXXXER」「Campanella」「Virginity」「Madness」「My Dear Friend ~世界は寂しいで出来ている~」は、時に優しく時に厳しく、独自の視点で恋愛観が描かれており、今までのCANTAにはなかった世界が広がっていく。
収録曲「LOVE FIXXXER」では、独りでは乗り越えられそうもないことや生きづらいと感じることも、愛する人のことを思えば乗り越えられ、日々の糧になると歌い、愛こそがこの世界の原動力であると宣言。疾走感のあるギターロックである。
「Campanella」は、恋する二人がお互いを思いやりながら求めあい、思い悩む気持ちをストレートに表現。今までのCANTAにはない、新境地ともいえる曲となっており、ギターのストロークとアルペジオが織りなす暖かくも力強いバラード。
「Virginity」は、これまた今までのCANTAにはなかったセクシュアルな楽曲。愛し合う二人がより深い快楽の世界へと誘うために大胆になり合おうという刺激的なメッセージや、印象的なシンセの音色と少しゆったりとしたテンポがセクシーな側面を煽る一方で、Harmony(Vo)の歌声が爽快感を与えるという不思議な曲。
恋する相手にうまく伝わらない想いを抱えてしまうと、それが時に狂気へと駆り立てられるほどの力を孕んでいる側面を持つのが恋愛の難しさであるが、「Madness」はその辺りを独特な語り口でうまく表現している佳曲。静謐な印象を与えるピアノとギターロック然としたアレンジの混在が秀逸だ。
「My Dear Friend ~世界は寂しいで出来ている~」は、成就しなかった苦しい恋愛が、時を経て熟成し柔らかくあたたかな、そして少しほろ苦い思い出となって胸に棲みつき、それが豊かで力強い感情を産み出すという物語的な作品。オケは2014に収録され、ピアノのリフレインとハードなギターが織りなす壮大な楽曲となっている。
以上の新曲に加え、マキシシングル等で既出ではあるが、アルバム未収録の曲達にも触れておこう。
「Bound for Freedom」は、最近のCANTAのライブの定番曲。「YEARS」は、東日本大震災発生から数年後の世界に向けて作られ、立ち上がって進むことが復興であるという思いを6/8拍子に乗せて歌った佳曲。
「EVERYBODY NEEDS SOMEBODY」は、"真夜中の誰もいない道路で 瞬いてる信号機みたいに 誰も見てくれない時こそ変わらず 胸を張れ"という唯一無二の歌詞に集約された視点と表現、メロディーのフックやリズムの仕掛けが十分に効いた代表曲だ。
「あなたに」も、「YEARS」同様東日本大震災から数年経った時にテレビで放送されていた特集番組を観た時の印象を歌にしたという。同じ思いをしていない者が寄り添うことは難しく、寄り添えるなどと奢った気持ちはないが、自身の喪失体験を元に、失ってしまった人に会いたいという思いを歌っている。
そして「FEEL YOUR LIGHT」は、自身の内なる魂の光を信じ、世知辛い世の中を生き抜けというCANTAらしいメッセージソング。ダンスビートとシンセが効いた新型CANTAの、「HEAVEN’S WAITING」の続編のような曲だ。
収録曲以外にも、もう一つ特筆すべき点として挙げるとするならば雷電湯澤(Dr)とMASAKI(B)の存在だ。CANTAの楽曲制作は少し変わっており、場合によってはクリックとギターのストロークだけしかないトラックに合わせて演奏録音しなければならない。そんななか、想像を膨らませ、最終的にはまるで最初からすべてが揃っていたかのように出来上がる辺りに、彼らの懐の深さと寛大な心が伺える。
今回ほど難産で、何度も締め切りを延ばしたことはなかったという今作。彼らの渾身の一枚をぜひ手にとってみてはいかがだろうか。
■アルバム『Love Fixxxer』
2016年11月2日発売
CNTA-004/¥3,000(税込)
<収録曲>
1. LOVE FIXXXER
2. Bound for Freedom
3. YEARS
4. EVERYBODY NEEDS SOMEBODY
5. あなたに
6. FEEL YOUR LIGHT
7. Companella
8. Virginity
9. Madness
10. My Dear Friend ~世界は寂しいで出来ている~
【関連リンク】
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ジャケットイラストのギャグが最高です
咲人さんのイラストに影響されて女性の友達とクリスマスに
シードルを飲もうと考えました 断わられました
咲人さんの絵は手つかずの新雪のよう 語学の勉強も真面目
です
咲人さんの絵はとても良いのでこれからも描き続けてくださ
い 独創的かつ笑えるイラストです 好きです
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
インサクリファイスが好評です ナイトメアメンバーで仲間
の飲み代をまとめて払うと雑誌で語っておられた咲人さん
ナイトメアでキリストはユダと詠まれていました 二年前の
Withはラクリマクリスティを意識したと知りました 咲人
さんのナチス嫌い発言
咲人さんにはキリスト教に対する照れのような感じを受けま
す キリストとご自分にとても似た意識を持っているのかも
しれないと思いました
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ジャキガンマイスターは咲人さんのセンスの良さが光ってい
ますね