ぼくは?きみは?続きの物語は?
死んだキオクの欠片に問う
夕凪の静寂は深く神様の人差し指が
どっかに隠された地球の時計の針を止めたみたいだ
息を吸い込み膨らむ肺を頼り
光の届かない海の底まで
深く深く潜ればきっと見つかる気がしたのにな
膨らんだはずの肺はもうぺしゃんこになってしまった
遠くなる水面が揺れる 遠くなる意識が切れる
舞い落ちる雪を纏えば過去へだって戻れるという
深く深く潜ればきっと見つかる気がしたのにな
探してたものはそこにあるはずないものだ
思い出に憑かれてしまったぼくの夢はいつでも
キオクとは少し違ったニセモノのきみがよく笑う
笑う 笑う 本当はどうだっけ
雪の粒よ答えを教えてはくれまいか
ぼくは?きみは?続きの物語は?
死んだキオクの欠片に問う
深く深く潜ればずっと遠くなる答えと今日
息を継ぐために開いた瞳に飛び込む光
雪が降る海の魔法はタネを明かせば脆く
夢と散り砕けてしまって欠片の中でぼくは見つけた
見つけた 見つけた?
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