五月の風走り出した
紺色の闇の中を
太陽を撃ち落とすのは
散弾銃のような星空

失う恐さ抱えたまま
振り切れて感情が鳴るよ
騒ぎ疲れた夜の底
扉をひとつあけた

空回りの日々に花を添えるように
泣き出した空にいつか僕の夢を咲かせる

月の無い夜に
月の優しさを知り
誰もいない夜に
君の優しさを知る

段ボールで出来た街を抜けて
夜が明ける前にもっと遠くまで

空回りの日々に花を添えてくれる
ねじれた空にいつか君の夢が咲くころ

月の無い夜に
月の優しさを知り
誰もいない夜に
君の優しさを知る

月の無い夜に
小さなカギ握りしめて
君のいない夜に
僕は扉をあけた

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