世界はもう味がなくなって
惰性で噛んでるガムみたいだ

今夜天に一番近い海の底で羽根を広げ
左胸で踊り狂う イカレた臓器のような
赤い月に吠えた

嘘と真実が交わる場所
それすら犯してしまったんだ

今夜風が止む時刻を待って孤独の星が降る
古びた爪跡だらけの緞帳がよく似合う
赤い月に吠えた

今夜風が止む時刻に終わりを告げる鐘が鳴る
きっと「生」にしがみついてそれを見てるだけさ
今夜天に一番近い海の底で羽根を広げ
左胸で踊り狂う イカレた臓器のような
赤い月に吠えた

赤い月に吠えた


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