記憶の中に囚われた
鏡姿足枷に
飾り付けた夢に縛って

綺麗な指でなぞる
冷たく重い鎖から
逃れようとするほど絡まる

ならばもう狂ったままの姿で良い
見つめる先に佇む姿を追い飛び立て

愛される事も
愛し抜く事さえも
出来ずに恐れるばかりか?
終幕の鐘が鳴り響くあの空へ
その美しい羽で羽ばたいて

追憶を重ねて
見失ったままの今を
果たして見つける事は出来るのか

ならば時とは失うばかりの物か?
手に入れた物全てに名を付ける事は出来ない

今別れを告げに
あの丘へ登る
引き摺ったままの鎖が
バラバラに千切れ
解き放たれる迄は
その美しい羽で羽ばたいて
超えて行ける


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