冷たいお茶を下さいひとつ
…いや、暖かいのにしようかな
どうしようかな

狭いシートにねじ込む体
落日、束の間の朱
気持ちを景色に逃がして

心にその準備もないのに
僕らは冒険してみたんだよ
入口はどこにでもあって
いつでも傷つけるんだなぁ

ポーズしたままのロックンロールミュージック
売り子のお姉さん行ってしまった

少し色褪せてゆく瞳を
どうか閉じないで

夜の暗闇は新幹線の窓に僕を浮かべて
ひとりだよって教えてる

東京が近付いて来る
やさしい何かを
東京に着くその前に
君から聞きたい
それもまたこの僕の
わがままなのかもしれない
ただ同じように君も
優しくされたい

ポケットに忍ばせた花


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