花は桜木人は武士
見事散るのが冥利として
抜かば刃文も馨しく
咲いてみせよう男花
ソレ

寄せる荒波受けとめて
沖よ睨まう岸壁よ
雨の穿でどここたれず
どんと構える男意気
ソレ

酒は盃実は器
色をめかすが習いとも
胸に刻みし志
ぐっと我慢の男振り
サテ

右や左の壇那様
俺の話を聞いとくれ
生まれ奥州在郷の
山猿相手に相撲取り

蛮カラ一代記
蛮カラ一代記

国の親父の言うことにゃ
本懐曲ぐるは女子なり
末の娘は人買われ
ほんにこの世は儘ならぬ

蛮カラ一代記
蛮カラ一代記

藤の裾野に降り積みし
雪の白さに似た人よ
忍ぶ恋路も明け鳥
その日が来るまで男道
ソレ

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   無限の住人へのコメント

長い間の連載、お疲れ
様でした。時代考証が
どのあたりか解らなか
ったけど、楽しませて
戴きました。

2019-08-03

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