長渕剛/Bye Bye

Bye Bye忘れてしまうしかない悲しみに

長渕剛


word: 長渕剛 music: 長渕剛

『Bye Bye』収録

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  • 淋しい言葉ばかりが 降り続く街だった
    腹の底から 泣いていた
    金にならない声で 心ゆくまで俺ら
    唄ってばかりの 街だった
    うす汚れた地下室の 小さなステージで
    汗を流しては 明日を みつめていた

    いつかはきっと この俺も チャンスをつかむんだ
    いつかはきっとこの俺も
    そんな あてない 気持ちばかりに 自分がせきたてられ
    何をやっても 裏目裏目だった
    雨の降る晩 ギターをかかえて
    公園のベンチで ひとつめの夜を

    いつもうなだれっぱなしの そんな俺らに
    愛しい女が 手をさしのべていた
    そして俺らの部屋に そいつのコートがかかり
    一年の月日が過ぎていった
    淋しい者同志 身体を寄せ合って
    情けばかりを 愛だと信じていた

    あれは クリスマスの夜 俺ら仕事を終え
    そいつが待ってる いつもの棲み家へ
    けだるい顔を ひきずったまま ドアを開けてみると
    “さようなら”と書き置き 一枚
    雪の降る晩 行く末案じて
    暗い部屋で ふたつめの夜を

    Bye Bye Bye Bye 忘れてしまうしかない悲しみに
    Bye Bye Bye Bye あの時流した にがい涙に

    いくつかの恋もしてきたし 別れもあったけど
    俺らには あの場所があった
    久しぶりだよ あの街 ステキな仲間がいた街
    でも もうたくさんだよ
    唄と同時に いろんな想い出が
    悲しみばかりを さそってくる

    ふりかえれば いつでも やさしく迎えてくれる
    でも もう 戻れないんだよ
    もどるところはひとつ 靴音ひびく この街
    そう 冷たく孤独な この街だけさ
    過去の自分に 別れを告げ
    新しい街へ出て行ったはずじゃないか

    Bye Bye Bye Bye 親切だった人たちに
    Bye Bye Bye Bye 同じ涙を流した仲間に
    Bye Bye Bye Bye 忘れてしまうしかない悲しみに
    Bye Bye Bye Bye あの時流した にがい涙に


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