秋の夕暮れに吹き荒れる風
天辺は雲より高く
黒い羽根が陽を包み隠す
電線のバイオリン 奏でる嘆きの音
故郷にはもう戻れない
夢破れ今さら帰るなんて
他人にはどうでも良い僕のプライド
だけど想いだす懐かしいあの香り
旅立ちます忘却の空へと
涙枯らす流離い 大地の果てでいつか
煌いて 輝いて
生まれ変わることを願いたい
冷飯はそこらの腐った奴で
咎はない 自然の摂理
群衆がふざけた眼で石を投げてくる
存在理由なんて無関係 プライドは疾うに捨てた
幼い時の憧れってのは
社会の前じゃ唯の自惚れなんだ
それでも逃げず夢追った自分を責めるな
故郷は今でも迎えてくれるから
最初はこの身を恨んだけど
全て失ったって思い込んでいただけさ
僕には帰るべき場所があるんだ
旅立ちます望郷の空へと
涙枯らす流離い 大地の果てでいつか
煌いて 輝いて
夕暮れ迫る頃には帰るよ
茜色に染まる夕陽の真下
かあかあ影がそっと近づく
おかえり。
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