ペパーミントの夜に
カタカタ笑うガイコツと
踊る 踊る 踊る
時計は二時を指していた

赤い目のコウモリ
軽トラック 夢の中
チェリー味の重いタール 昇る
あの子がくれた煙草

この町のどこかに
起きてる人はいませんか
誰と話していても
ひとりぼっちみたいで

三日月はきっと空から
はぐれてしまった誰かが
消えないでいようと付けた
最後の爪跡

アイドルのアイシャドウに
メンソールの風が吹く
チューインガム 噛みすぎて
舌の上が少し苦い

信号機は寝ないの?
少し湿ったアスファルト
暗闇の巨塔 学校 オフィス
恐竜が寝てるみたい

この町は生きている
星すら眠る夜に
生きていないのは
僕のほうな気がして

幸せは遠い彼方から
偶然に舞い降りてきた
意味も理由もないような
誰かのいたずら


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