はす向かいの家
君が住んでたとこさ
懐かしいな 思い出しちゃうな
2人でよく話した
屋根裏から見える
星の数も実は覚えてるよ
大人になったら結婚しようと
言ってたの覚えてる?
今はもっと綺麗になってるんだろうな
だけど僕のこともう知らないんだ
「もうあなたを忘れてしまう」
涙を浮かべた君は
病のことをしどろもどろに
君の住む街は今
どこか知らないし
僕の住む街も君は知らないけれど
多分屈託のない笑顔で
欠伸でもしてる
「もうあなたを殺してしまう」
涙を流した君は
僕のことを強く抱きしめた
もう壊れてしまうとわかった
途端に僕は逃げだした
ずるかったな ずるかったよな
君の幸せが溢れたら少しだけ
許されるような気がしてしまうよ
噂話でも流れるの待ってるよ
微睡みながら思い出す
「もうあなたを殺してしまう」
「もうあなたを忘れてしまう」
浮かび上がる涙声のセリフ
もう今更遅いのはわかってる
だけど今でも好きだと伝えたい
それだけだよ それだけなんだよ
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