ルージュの刻印

あまりにも出来すぎたこの幸せは本物ですか
少しくらい足りない方が
不思議とあなたを愛しく思えるの

ルージュに潜む深い闇は誰も気付かぬけど
それでもその色味は心を蝕む毒薬

『最果ての君』が理想とした私は
何処に居る? ココには居ないわ
求められるほど心は醒めてく
もっともっと もっと強くこの羽を磔にして
二度と闇夜に開かないように強く

ありがとうに込めたのは胸を締める痛む感触
時が経てば次第に広く
その黒い領域(エリア)を侵食していくの

ルージュに染まるその唇いつもと同じでも
それでもその色味は心を蝕む毒薬

蝶のように飛んでみたい 貴方の籠に縛られていたい
こんな矛盾 貴方には永遠に分からないでしょうね
もっともっと もっと強く生きる意味を見つけたい
こんな思いが心で渦を巻く

『最果ての君』が理想とした私は
何処に居る? ココには居ないわ
求められるほど心は冷めてく
もっともっと もっと強くこの羽を磔にして
二度と闇夜に開かないように強く

ルージュで描く二つの刻印
言葉を濁して誤魔化して ほんとに美しい?
私は蝶で 私は蛹で
何処へも行けそうで行けない
ほんとの私は誰? ―教えて―

『最果ての君』が理想とした私は
何処に居る? ココには居ないわ
求められるほど心は醒めてく
もっともっと もっと強くこの羽を磔にして
二度と闇夜に開かないように強く