排水溝に足を踏み入れたとたん
あたしの身体はずぶずぶと汚泥の中に潜ってくのだった
無数のツツガ虫が身体にたかり
鋼鉄の牙であたしの皮膚はずたずたに引き裂かれた
目眩がするほどの血の匂い
真っ赤でぬらぬらと光る無垢な臓器、臓器、これがあたしの実体!

ああ、体中に激痛が走る!
ああ、焼ける!爛れる!腐っていく!
あたしの実体 あたしの実体 あたしの実体
あたしの実体はいま大宇宙に放り出されたのだ!

やがてむき出しの内臓に容赦なく流れ込むヘドロ
目や鼻や口からもヘドロは侵入する
もがけばもがくほど
ヘドロは肺から毛細血管を通り
静脈と動脈を満たし内部から全身を支配する
たちまちダイオキシンにおかされた手足は激しく痙攣をおこし
とてもあたしの意識の届かないところに行ってしまった

ああ、体中に激痛が走る!
ああ、焼ける!爛れる!腐っていく!
あたしの意識 あたしの意識 あたしの意識
あたしの意識はいま黒い闇の中に吸い込まれるのだ!

光、風、空
太陽は燃え盛り 花が咲き乱れ
そのまわりを蝶が舞い 小鳥は唄う
のどかで幸福な風景だったのに
空に一抹のかげり
やがて雷がとどろき大粒の雨が降り出した 激しい雨が
だから あたしは排水溝に逃げ込むしか術がなかったのだ

正義、自由、いびつな
もがけばもがくほど あがけばあがくほど
苦しめば苦しむほど ヘドロは肺から毛細血管を通り
静脈と動脈を満たし内部から全身を支配する
たちまちダイオキシンにおかされた身体は激しく痙攣をおこし
とてもあたしの意識の届かないところに行ってしまった

いびつな いびつな いびつな夜
いびつな いびつな いびつな夜

「洗脳は解けるのだろうか?」

若者はみな自殺を選び
老人どもは暴動を起こす
世界中のあちらこちらで
無差別な殺し合いがはじまった
こうしている間にも事態は深刻化していく
こうしている間にも人格は破壊されていく
こうしている間にも人類は破滅に向かっていく
こうしている間にも宇宙は終息していく
こうしている間にも
いま、こうしている間にも
こうしている間にも
こうしている間にも

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