樹海の中で首つった 女が今宵も唄歌う
真っ赤な眼を見開いて 青いお月さま呪ってる

血まみれの腕は強張って 身体に痣が浮き上がる
内臓はとうに腐敗して 地面どろどろに流れ出す

誰が見つけてくれるのか 故郷のあの人か

肉体は朽ち果てても 風に吹かれ飛ばされても
この世で受けた苦しみは 消えは しない 永久に

樹海の奥で骨になる 女が今宵も泣きわめく
髑髏の眼に突きいでた すすきがユラユラ揺れている

誰が気付いてくれるのか 愛し恋しいあの人か

肉体は朽ち果てても 風に吹かれ飛ばされても
この世で受けた苦しみは 消えは しない 永久に

この世を嘆くものよ この世を儚むものよ
この世にとどまるものすべて 灰に 帰れ 永久に

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