揺れる 揺れる 薄味の夏の記憶
溶けて 絡まる 潮風ですら甘く

傷つきそうなこと ずっと勘づいてる
言葉をいくつも飲み込むうちに
冷めていくカモミール

あれだけこころ満たしたあと 君が食べるチョコレートみたいに
君に溶けてみたいよ
幸せそうな目をするたび 別腹の世界を
漂ってる景色 本音は夜に流れていく

ひとつ ふたつ 間違いを重ねていく
溶けて 絡まる 胸がひたすら騒ぐ

罪深い毒ほど どうして欲しくなる?
「別腹だもの」と囁くうちに
弱さの影が 膨れて弾けそうなんだ

あれだけ涙こらえたあと シンクロするラブソングみたいに
君が消えなくて辛いよ
笑って手を振る改札口 あの日の後味を
こじらせたまま生きてる

情けないよ
夏が来るたび 別腹の未来を
まだ想いながら生きてる


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