嗚呼 宵待ち窓を開ければ風と隣の子のリコーダー
嗚呼 西の空には落ちるものかと茜色の夕陽
一時待たずにまた今日が 昨日という過去に名前を変える
はなむけにビールを飲もう 今日の日に感謝を込めて
俺が飲まないのなら どこの誰が飲む?
少しだけ足を伸ばして 遠い日の恋など思えば
密か満ちる心に 黄金の泡沫 何を見せる?
嗚呼 青春それはまるで爪痕 愛でるよりもヘビー
涙で流すには遥かで 笑うには誠実すぎた日々よ
ちびちびと飲むのはおよし どうも景気悪くてだめだ
淡き傷の数だけ 空けたグラスの誇らしき
無い物ねだりがすぎてた 身の程知らずがすぎてた
あいつは今どうしている? いつか会えた時に愛してると言ってやる
それならばビールを飲もう 添えられる言葉もないが
俺が飲めないのなら 誰か飲んでくれ
夜に詩を詠みたいけれど 字にすれば褪せてゆくから
朝になれば消えてく 記憶の狭間に隠しとこう
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