2017-05-31
The MANJI、久々のワンマンでニューアルバムの新曲を惜しみなく連続投下
ジャパニーズロック界の強者であり、曲者でもある3人、ROLLY(Gu&Vo)、佐藤研二(Ba&Vo)、高橋ロジャー和久(Dr&Vo)によるロック・トリオ“The MANJI"が5月26日、Shibuya duo MUSIC EXCHANGEにて久々となるワンマンライヴ『~MANJIのロックファイヤー~』を行なった。
そのオープニングを飾ったのは1stアルバム『卍』の1曲目でもある「ロックンロール中学生」。古き良き時代のロックのオマージュを下地に、やりたい放題にロックする、しかもかなり屈折させて…という、ある意味このバンドの真髄と言えるサウンドが初っ端から炸裂! もちろん佐藤は白い手袋を左手に着用してベースをブリブリに鳴らしているし、ロジャーはドライでクールなビートを叩き出し、ROLLYはいわゆる“顔で弾く"情感たっぷりのギターを鳴らしている。「卍 Part2」「サボテン」といったディープなナンバーでは、ヴォーカルに負けないくらい、それぞれの楽器が歌っているし、サウンドの起伏だったり、展開の移り変わりも半端ない。序盤にして、もはやステージは彼らの独壇場となっていた。
中盤に差し掛かると、7月5日にリリースを控えている8年ぶりのアルバム『TRIPLED』から“すごくThe MANJIらしい、怪奇でおかしなナンバーを2曲続けて聴いていただきます"(ROLLY)と、「MANJI パワー MANJI ドリンコ」「来るのでっす」を披露。曲名のタイトルコールだけで笑いが起こるが、いざ演奏が始まれば、強靭なバンドグルーブが客席を飲み込み、蠢くような各パートのフレーズがオーディエンスを深く酔わせる。演奏後、ROLLYが「こんな変な曲をやっているバンドは他にいない」と言っていたが、「全然変じゃないよ。みんな2小節目から歌ってたもん」と佐藤。どちらの言葉にも納得だ。怪奇でおかしなナンバーだが、難解であってもポップでキャッチー、そこが“The MANJIらしい”ところなのである。
そして、ライヴは今宵のスペシャルへ! Quincy Jonesのカバー「Ironside」でプレミアムスーパーゲストとして、すかんちのキーボディストのドクター田中をステージに招き入れる…が、彼が手にしているのは、なんとエレキギター。三つ巴のバンドグルーブにギターで切り込んでいく。これには後ほどROLLYも「てっきりキーボードを持って現れると思っていたのですが、ギターを持ってリハーサルに現れまして、我々をびっくりさせました」と語っていた。その後のMCでもマイペースぶりを発揮するドクター。ロジャーも今回のリハーサルで初めて会ったという彼に対して、「軽くカルチャーショックを受けてます」と話すほど、強烈なインパクトを放つ。それでこそドクター田中、健在である。そんなドクターとニューアルバム『TRIPLED』からメロディックな「恋の奇跡」を披露すると、ROLLYとギターバトルを繰り広げた「歯ぎしりが止まらない」、さらにドクターがボーカルを務めるすかんちのナンバー「恋人はアンドロイド」で中盤戦を大いに盛り上げた。
終盤戦のスタートはニューアルバム『TRIPLED』よりロジャーがボーカルを務める「フィフティーショルダー」から。リフもののロックサウンドに乗せて、<五十肩が痛い>と叫ぶように歌う痛快なナンバーに観客も笑顔でノリノリに。続けて、同アルバムから佐藤ヴォーカルのファンクチューン「Let's get FUNKY」でコール&レスポンスを繰り広げ、さらに同アルバムのリード曲「地獄の極楽」のツェッペリンばりのヘヴィでタイトなグルーブがフロアーの床を揺らすと、ブレイクに合わせての“MANJI”コールからのR&Rナンバー「I Love Me」で本編を締め括った。
アンコールに応えての1曲目は「ハンティーフラッシャー」。ロック愛に満ちたサウンドであり、3人の熱量の高いプレイが観客を焚き付け、再び会場に熱気を充満させる。オーラスはドクターも呼び込み、ニューアルバムのタイトルチューンでありながらも、未収録曲という「TRIPLED」(予約特典CDに収録!)で大団円。ROLLY曰く“New Wave Of British Heavy Metalまる出しのモーターヘッド風”というHR/HM的な高速ナンバーに、言うまでもなく客席では拳が突き上がり、歓声も沸き、The MANJIの久々のワンマン公演は大盛況のうちに幕を下ろした。
レコーディングが終わったばかりというニューアルバム『TRIPLED』から、未収録を入れると7曲を披露した本公演。新曲からはバンドの充実ぶりが分かるのは当然、何よりも50オーバーの3 人が少年のごとくロックを心底楽しんでいることが伝わってきた。そんなアルバムのリリースが楽しみになったし、その後に控えている全国ツアーが今から待ち遠しくて仕方ない。
text by 土内 昇
photo by Mao Yamamoto
■ROLLY オフィシャルHP
http://www.rollynet.com/
■Kenji Sato オフィシャルHP
http://hw001.spaaqs.ne.jp/marshall1992/
■Kazuhisa“Roger”Takahashi オフィシャルHP
http://www.k5.dion.ne.jp/~roger/
■【セットリスト】
1. ロックンロール中学生
2. スーパーテクニシャン
3. 卍 Part2
4. サボテン
5. 奇妙な隣人
6. MANJI パワー MANJI ドリンコ
7. 来るのでっす
8. Ironside(Quincy Jones カバー)
9. 恋の奇跡
10. 歯ぎしりが止まらない
11. 恋人はアンドロイド
12. フィフティーショルダー
13. Let's get FUNKY
14. 難聴
15. 地獄の極楽
16. I Love Me
<ENCORE>
17.ハンティーフラッシャー
18. TRIPLED
■アルバム『TRIPLED』
2017年7月5日発売
KICS-3499/¥3.000+税
■『3rd Album 『TRIPLED』 Release Tour ~空前の興奮!月に吠える!地獄の極楽ヤロー共! 8年も待ったこの新たなる感激!~』
8月03日(木) 松阪M'AXA
w/ monk no sakebi!
8月04日(金) 神戸VARIT.
w/ 八十八ヶ所巡礼
8月05日(土) 京都MOJO
※タイバンアリ
8月11日(金) 千葉Look
w/ 和嶋愼治(人間椅子)<弾語り>
8月12日(土) 甲府Kazoo Hall
w/ 和嶋愼治(人間椅子)<弾語り>
8月13日(日) 水戸 LIGHT HOUSE
w/ 和嶋愼治(人間椅子)<弾語り>
8月17日(木) 高崎Club Fleez
※ワンマン
8月18日(金) 新潟Golden Pigs Black
※ワンマン
8月19日(土) 金沢GOLD CREEK
※ワンマン
8月20日(日) 長野The venue
※ワンマン
8月22日(火) 横浜F.A.D
※タイバンアリ
8月25日(金) 熊本B.9 V2
※ワンマン
8月26日(土) 博多Drum sun
※ワンマン
8月27日(日) 鹿児島SR HALL
w/ TISSUE
8月30日(水) 吉祥寺ROCK JOINT GB
w/ Zun-Doco Machine(水戸華之介+内田雄一郎)
9月03日(日) 静岡Sunash
w/ ザ・キャプテンズ
9月09日(土) 仙台LIVEHOUSE enn 2nd
w/ キノコホテル
9月14日(木) 広島Cave-be
※ワンマン
9月15日(金) 岡山Desperado
※ワンマン
9月23日(土) 札幌コロニー
※ワンマン
9月27日(水) 渋谷CLUB QUATTRO
※ワンマン
9月29日(金) 心斎橋JANUS
※ワンマン
9月30日(土) 名古屋TOKUZO
※ワンマン
【関連リンク】
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キズ / 『仇』
来夢さんの歌詞ほんとにグッと来る。この先ずっとかっこいい歌
詞歌ってて欲しい。
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Neverland / 『HumaNOISE』
歌詞合ってる?
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
ジャケットイラストのギャグが最高です
咲人さんのイラストに影響されて女性の友達とクリスマスに
シードルを飲もうと考えました 断わられました
咲人さんの絵は手つかずの新雪のよう 語学の勉強も真面目
です
咲人さんの絵はとても良いのでこれからも描き続けてくださ
い 独創的かつ笑えるイラストです 好きです
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
インサクリファイスが好評です ナイトメアメンバーで仲間
の飲み代をまとめて払うと雑誌で語っておられた咲人さん
ナイトメアでキリストはユダと詠まれていました 二年前の
Withはラクリマクリスティを意識したと知りました 咲人
さんのナチス嫌い発言
咲人さんにはキリスト教に対する照れのような感じを受けま
す キリストとご自分にとても似た意識を持っているのかも
しれないと思いました
downは意味を調べました 夜明け、でした
いつか一緒に朝日を見ようという歌詞に救われました
ジャキガンマイスターは咲人さんのセンスの良さが光ってい
ますね