2018-04-11

新しいスタートへ向けて現実を覗くMV特集

新しい学校、新しい職場、もしかしたらひとり暮らし…新しい環境に新たな第一歩。桜も咲いていて温かいし、気持ちも明るくわくわくすることもたくさんあるでしょう。でも本当に楽しいだけ? 自分のこと騙してない? 不安もあるそんな時、ちょっとだけ現実を覗き見してみませんか?

■【学生編】 「DK GO!!!」(’17)/MAGiC BOYZ

タイトルの“DK”とは“男子高校生”の略。黄色く光るダンスフロアーと化した教室の教壇を囲んだり上に乗ったりとノリノリのメンバーがラップを畳み掛ける。制服に着替えた瞬間画面は日常の教室風景へ。Twitterに中指立てたり、飲み物はリプトンオンリーだったりお菓子を回し合ったり、箒をギターに見立てたり…現代っ子ならではの“あるある”を連発! 身に覚えがある方もいるのでは? 中学でもあった女子の“ちょっと男子~!”という呼びかけ、高校に行ってもあります。

■「新学期アラカルト」(’16)/M!LK

新学期スタート! チャイムが鳴って、制服風の衣装を着たメンバーが登校。体育館でのがっつりダンスシーンから、下駄箱や階段の踊り場、渡り廊下など学校中を移動するシーンも。“眉毛を整えよう!”とメンバー全員で男子トイレにこもってカミソリを手にするも、“全剃り”してしまう場面は女子も覚えがありそうで哀愁を誘う。高校デビューを狙ったが自己紹介で失敗したり、やたら前髪をいじってしまう様子も再現されているが、女子はまったく見てませんのでご安心を。

■【ひとり暮らし編】 「式」(’17)/岡崎体育

ゴミだらけ、狭くて薄暗い部屋の中にコンビニ袋をぶら下げた岡崎体育が帰宅。電気を付けて取り出したビールをしまい、敷きっぱなしの布団の上に財布と携帯を放り出して、ヤカンを火にかける。出しっぱなしだったマグカップを軽く洗い、インスタントコーヒーを注ぐ様子が、ひとり暮らしの実感を誘う。自分の回りだけコロコロで掃除をしたり、紙ごみだろうと生ごみだろうといっしょくたに同じゴミ箱へ…等、こちらは程よくずぼらな暮らしぶりが現実的なMV。

■「ゆらゆら」(’17)/Ye-Ye

ここで女性目線のMVを観てみましょう。寝起きの女の子の生活感ただようシーンが続く。歯を磨きながらもう片方の歯ブラシを捨てたり、帽子や男物の服が詰まったダンボールを足でいじったり…。電車に乗って着いた駅で気まずそうに男の子にダンボールを渡す代わりに鍵を受け取るのだが、その後ひとりで出かけた遊園地が案外楽しそう。帰って映画を観て、そのままMVの冒頭と同じく朝になり…。彼氏と別れても日常は変わらない、リアルな様子を描いています。

■【社会人編】 「やさしくしてね」(’17) /ゴールデンボンバー

リズムに合わせてタイムカードがガンガン押されていく。仕事をする鬼龍院翔(Vo-karu)が書類をぐしゃぐしゃにすると、パワーポイントで作りました!みたいな吹き出しが浮かび、社内の3つのロッカーから歌詞に合せて苦しそうだったり狂気混じりの笑顔のメンバーが登場! 仕事が上手くいかず上司に叱られるも、同僚が冷たい視線を投げるだけ…残業も相まって辛さがピークに達するとメンバー全員で書類を投げ出し大暴れ! 我関せずと黙殺する社員との対比が切ない。

TEXT:辻瞼



【関連リンク】
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