2018-10-26

心の中にどれたけ大切な場所を作れるか。それを愛沢絢夏はワンマン公演を通して教えてくれた。

10月25日は、愛沢絢夏がこの世に生まれた日。彼女にとって、すべての始まりの日。だからこそ愛沢絢夏は、みずからが生まれた日を大切にし続けてきた。同時に、大きな戦いを挑む日には、みずからを追い込むように10月25日を勝負の日として掲げてきた。
昨年もそうだった。1年前の10月25日に愛沢絢夏は、地元仙台ではなく「これからは東京を中心に勝負を挑む」と誓いを掲げた意志を示すため、東京で初のワンマン公演を行った。当日はけっして満杯にはならなかったが、彼女の意欲を受け止めた人たちが集まり、熱い拳と絶叫の支持を送っていた。
あれから1年後、今年も愛沢絢夏は10月25日にワンマン公演を行った。場所は、渋谷DESEO。この日彼女は、「愛沢絢夏 生誕記念 2ndワンマン『限界突破~ボクたちの挑戦~』」と題し、この1年間の活動の成果を示そうと。何より、みずからの限界を超えたときに生まれる何かをつかもうと舞台の上に立っていた。

今日はみんなで限界を突破する日だから。

 心を解き放つように流れた演奏。愛沢絢夏は、胸の内側から沸き上がる気持ちを歌の風に乗せ優しく運ぶように「ボクの場所を探していた」と歌いだした。冒頭を飾った『ボクがいない世界』を通し、彼女は自分へ、この地に足を運んだ人たちに、一緒に生きる実感を覚える場所を捜そうよ、共に未来を描きたいんだと、大きく手を振り歌いながら誘いをかけてきた。
「待たせたな、最高の夜にしようぜ」、愛沢絢夏の煽る声に合わせ、鋼のようなビートを突き付ける演奏陣。身体を、気持ちを揺さぶるソリッドな音を背に、彼女は力強く握った拳を大きく掲げ、クールに、でも凛々しく『in the future』を歌いだす。その拳をつかもうと、フロアーから絶叫と一緒に無数の拳が突き上がる。次第に熱を抱き始めた場内。ねぇ、今日は何処まで熱くさせてくれるんだい??。
「始めようぜ、来いよ!!」。沸きだす情熱をあえてグッと溜め込み、その熱を零すように、愛沢絢夏は『モノクローム』を歌いだした。力が増すごとに色づく歌声。サビでは雄々しい声を上げながら、拳を振り上げ騒ぐ観客たちを熱く煽り続ける。「傷つけて傷つけた」と歌う切ない言葉へ触れるたび、突き挙げる拳へ力を込める観客たち。その言葉は、彼ら彼女たちの胸に魂を燃え盛らせる心の叫びとして響いていた。

「2回目のワンマン、1年前の今日もワンマンをしたけど、そのときとまた違う人たちの顔も見られて、とても嬉しい。1stワンマンの前から、1stワンマン以降から今日までの間に出会った人たちもたくさんいると思う。今日はみんなで限界を突破する日だから」。熱い煽りとは裏腹に、演奏はバラードゾーンへ。

時の流れを振り返るようにしっとりと、過ぎ去った日々への想いを心の両手ですくい取るように、愛沢絢夏は哀愁抱くバラードの『days』を歌唱。その歌は残り香を求めるように、心に閉まっていた在りし日の記憶を甦らせる。色鮮やかだった青春の風景が、彼女の歌声に導かれ脳裏に映し出されてゆく。まるで、生きることに真剣だったあの頃の姿を思いだすように…。
力強くも哀愁を帯びたギターの旋律から幕を開けたのが、『song for』。大切な存在を心の中へ甦らせ、愛沢絢夏はその人に想いを届けるように歌いかけてきた。寂しさに心震えながらも想いを寄り添える歌声が、触れた人たちの気持ちを少しずつ湿らせてゆく…。
当たり前の幸せって何だろう。それは、こうやって大好きな人の歌を聴く瞬間??。その歌声に触れ、大切な気持ちを思いださせてくれたことへの喜び??。哀愁を抱きながら、想いを紡ぐように愛沢絢夏はおおらかに『当たり前の幸せ』を歌い続ける。暖かい熱を放つ言葉を受け止めたくて、何時しか無数の手が舞台の上へ伸びていた。次第に加速する演奏に合わせ、熱を上げる歌声と感情。その熱に触発され沸きだす観客たち。伸ばした手がいつしか拳に変わりだした。そして…。
高ぶる気持ちへ一気に熱を注ぐようにぶつけたのが、ワイルドでハードエッジな『HELLO』だ。愛沢絢夏が身体を、頭を振り乱し歌えば、攻める演奏に気持ちを滾らせた観客たちも右腕を高く突き上げ、その熱をつかもうとしていた。そう、ここからもっともっとアガっていけ。「HELLO!HELLO!!」と歌う愛沢絢夏の歌声こそ、誘いの合図だ!!

必死に走り続けたら、こんな素敵な光景に出会えました。

 「今日は限界突破、ボクたちの挑戦がテーマ。みんなはあの日からの1年間の中、限界を突破したことはあった??。私的にこの1年間は、環境の変わった年なの。昨年のワンマンまでは先輩の人気や動員などの力を借りながら走ってきたけど、それ以降は先輩の力を借りずに走り出したことで、正直、ライブに来てくれる人たちにも変化は生まれました。私だけの力でお客さんをライブハウスに呼ばなければいけない。それ以降、いろんな場所でライブをやりました。動員が伸び悩み、何度も挫折しそうになったこともありました。でも、今日この場所に、こんなにも集まってくれたことが本当に嬉しいです。昨年の10月25日が、わたしの本当の意味でのスタートでした。それから必死に走り続けたら、こんな素敵な光景に出会えました、本当にありがとう。そしてこれからも、これからも疑うことなく走っていく愛沢絢夏に付き合ってください」

ライブの後半戦は、爆走するロックンロールに乗せ、攻めるように歌いかけた『もしも今日世界が終わるとしても』からスタート。その歌声には、確かな自信と勇気が漲っている。だから触れた人たちの心へも、熱いエナジーがガンガン注ぎ込まれてゆく。初めて触れる新曲にも関わらず、彼女の強い自信と気迫、何より逞しい姿で先導してゆく姿へ熱く触発され、誰もが声を上げ、大きく手を振り、沸き上がる想いを舞台上に届けていた。いいよね、気持ちに気持ちが触発され、素直に熱くなれるって。
凄まじいビートを叩きつける『INSPIRE』が、魂を熱く掻き立てた。身体中から沸き上がる熱を、舞台上から降り注ぐ愛沢絢夏。彼女の勢いへ寄り添い、拳と叫び声を武器に、ともに熱狂を作りだす観客たち。ザクザクとした音に触発されるまま、沸きだす熱に溺れていたい。
「全員で、限界超えていこうぜ。ぶっ壊れろ!!」。歌の刃を突き付けるように、愛沢絢夏は今にも客席から飛び下りんばかりの勢いと熱を持って、観客たちへ『crash』を突き刺した。熱気渦巻くフロアー、でも、彼女はまだまだ満足などしていない。突き上げた右手のもとへもっともっと集えと、観客たちを煽り続けてゆく。
「もっともっと全部出していこうぜっ!!」。身体を大きく反らし、ときには客席へ飛び込まんばかりの姿勢で、愛沢絢夏は『Break Down』を歌唱。みずからの歌声のもとへ集えと誘うように、ファンたちが一点に向かって拳を突き上げる。場内に響いた「Break Down」の声の掛け合い。観客たちも声枯れるほど、限界を突破する勢いを持って剥きだした魂と魂をぶつけあう。そこに生まれたのは、感情を開放しきった人たちによる熱気という宴だ。
その宴に熱い拍車をかけるよう、愛沢絢夏は沸き上がる感情をすべて解き放つように『Be Crazy』をぶつけた。笑顔で挑発する姿に、本気で楽しんでいる様を実感。終盤に生まれた「Crazy for Crazy」の熱い掛け合い。誰もがクレイジーな獣と化し、魂を沸かす演奏に合わせ無我夢中で飛び跳ね、騒ぎ狂っていた。これだよ、この一つになった熱狂の中へ、ただただ身を落として騒いでいたい。心が叫ぶままに声を張り上げ、彼女と一緒にクレイジーなままに飛び跳ね続けたい!!。
 「飛ばしていこうぜー!!」。激しくドライブする『HARUKAZE』が、熱源へ向かって羽ばたく翼を観客たちに授けてゆく。タオルを振りまわし笑顔で歌う愛沢絢夏に合わせ、大勢の人たちが共にタオルを振りまわし、見えない翼を大きくはためかせ、思いきり飛び跳ね続けていた。
「go for it」の声を合図に、会場中の人たちが愛沢絢夏の声と想いを重ね合わすように叫びだした。光をつかむように、その先に見える輝きへ手を伸ばすように、愛沢絢夏は開放的なロックンロールナンバーの『go for it』を熱唱。大きく右手を突き上げ、その掌とみんなの掌を重ねようと彼女は誘いをかける。誰もが彼女の歌が放つ光を身にまとっていた。「光を探して生きているんだろう」と歌うその声に誘われ、「踏み出す一歩 君を輝かせる」という言葉を勇気に、僕らは右手を輝きへ向け力強く伸ばしていた。

 「お前ら最後、全部置いていける覚悟はあるか。一人一人自分を奮い立たせ、ゴールまで駆け抜けていこうぜ!!」。
本編最後に、愛沢絢夏は『wake up』を演奏。解放感と高揚を満載、眩しい輝きを放ち疾走する曲に触発され、誰もが自分を解き放ち、大声を上げていた。「人生を賭けて答え探すために僕はここで歌ってるんだ」。その言葉こそ、僕らの心の旗印だ。その想いを愛沢絢夏が歌い続ける限り、僕らも迷いや惑いを何度繰り返そうと、彼女のもとへ集い続ける。愛沢絢夏が自分の道を探し、未来をつかもうとする姿を勇気に、そこからあふれ出る熱を感じたくて、僕らは熱した声と拳を彼女へ向かって全力で突き上げ続けていた。

僕のいるこの場所は、まだまだ小さな世界だけど 僕がここにいるその意味は その手の中にある。

「2018年はホントにいろんなことがあった、試練続きの年だったかな。何度も心の折れた2018年でした。昨年、仙台から本格的に東京に来てライブをやるようになって、そこで、みんなと出会って、今、こういう場があるんだけど。ぜんぜんライブに人が増えなくて、どうしたらもっとみんなと楽しめる場を作れるか悩みました。そんな環境の中でも、こんな糞生意気な田舎娘に夢を託し、一緒に夢を追いかけてくれる大人たちがわたしの身近にはいるように、わたし、最強のソロロックアーティストじゃねぇ??とも思いました。もちろん、みんなのおかげもあって、愛沢絢夏の輪が広がってきたなと思います。みんな、どうもありがとう」

アンコールで披露した新曲の『キャノンボール』は、とても開放感と熱を抱いた雄大なスタジアムロックナンバー。大きく右手を翳し、その歌をしっかり掌の中へつかみ取れ。彼女の歌に触れながら、暖かな高揚感を覚えていた。身体は熱を覚えながらも、心は光満ちる解放感に包まれていた。
「最後、全員で歌って帰ろうぜ!!」。熱い手拍子に包まれながら、最後の最後に愛沢絢夏は、胸を熱く高ぶらせる眩い輝き放つ開放ナンバー『ボクのいる場所』を演奏。「やっぱりここが大好きなんだ」「ボクはここにいる この場所はまだまだ小さな世界だけど ボクはここにいるその意味は 自分自身の中にある」と、何度も彼女は歌いかける。誰もが愛沢絢夏の歌声に自分の声を重ね、このひとときを思いきり楽しんでいた。いや、楽しさを、もっともっと強い楽しさへ塗り重ねていた。

愛沢絢夏がここで歌う意味は、そして僕らが愛沢絢夏のライブへ集う答えは、すべてライブという場にある。自分らしくいながら、彼女と一緒に明日へ踏み出そうと肩を組み合えるこの場所が大好きだ。まだまだ小さな場所かも知れない。でも、大きさなんか本当は関係ない。何故なら、ここに集った人たちは、間違いなく彼女と一緒に楽しさや幸せをたらふく味わっていた。大切なのは規模じゃない、心の中にどれたけ大切な場所を作れるか。それをこの日、愛沢絢夏は教えてくれた。


愛沢絢夏は、12月27日に渋谷DESEOを舞台にバンド・オケの混合ライブ「ARE YOU OK!SPECIAL」を開催する。同じくこの日に、シングルの発売も決定。さらに、2019年3月に1stアルバムをリリース。合わせてアルバムツアーを行うことも発表。愛沢絢夏は、ここから次の目標へ向かって走りだす。そのレールの上に、次は、君も参加してみないか??

             
PHOTO:MIWA
TEXT:長澤智典

愛沢絢夏 Web
http://a-ayaka.com
愛沢絢夏 twitter
https://twitter.com/aa_official1

★インフォメーション★

愛沢絢夏が企画するシンガーイベント ARE YOU OKが、11月18日ついに仙台に進出決定!!

︎◼︎10月30日(火) 川崎セルビアンナイト
Miyuki生誕祭「HAPPY Halloween ? HAPPY birthday?」
【出演】 愛沢絢夏 / 爆弾幸気圧 / AZAZEL / てのひらえる / more…
【時間】開場 18:00 / 開演 18:30(予定)
【料金】前売 3,000円 / 当日 3,500円(+1D)

■11月02日(金)吉祥寺 クレッシェンド

「Honey Collection vol.29」


【出演】愛沢絢夏 / Noble rebel / 池袋歌劇団 / My Complex Of Academy / Rabbit of Labyrinth

【時間】開場18:00 / 開演18:30

【料金】前売 2,500円 / 当日 3,000円(D別)

◼︎11月11日(日) 新栄RADSEVEN / 栄R.A.D / REDDRAGON / DAYTRIVE
※4会場サーキット
FluoLightArch x Dramatical Records presents
【SOUND MARIA PROJECT.T】
【時間】開場 12:00 / 開演 13:00
【料金】前売 3,500円 / 当日 4,000円

■11月12日(月)大阪 アメリカ村DROP

「マヨナカホリック×Meth.蜃気楼カップリングツアー(仮)」


【出演】愛沢絢夏 / マヨナカホリック / Meth.蜃気楼 / SOUNDWITCH
【時間】未定

【料金】前売 2,400円 / 当日 2,900円(D別)

◼︎11月18日(日) 仙台 BARTAKE
愛沢絢夏×CHALLENGE ~Are You OK?Vol,3 仙台編~
【出演】愛沢絢夏 / 星乃ちろる / 石戸なつみ / 香橙まりあ / more…
【時間】開場 11:30 / 開演 12:00(予定)
【料金】前売 2,500円 / 当日 ¥3,000円(1DRINK別)

◼︎11月19日(月) 渋谷 DESEO
ヒップ☆アタック☆パニック!!Vol.134
~ありがとうDESEO 2Days!!~Day1
【出演】愛沢絢夏 / HONEY BEE / 絵仁 / LeAnFlor / HEARTFUL FAITH / Magistina Saga / KONSOME+ / and more
【時間】開場 17:00 / 開演 17:30
【料金】前売 3,000円 / 当日 ¥3,500円(1DRINK別)

◼︎11月25日(日) 池袋RUIDO K3
小原涼 1st LIVE TOUR'18 「BACK DRAFT!!」in TOKYO
【出演】小原涼/2&/じゃぽん/愛沢絢夏
【時間】開場18:30 開演19:00
【料金】前売 3,500円 / 当日3,500円(D代別途)


―セットリスト―
『ボクがいない世界』
『in the future』
『モノクローム』
『days』
『song for』
『当たり前の幸せ』
『HELLO』
『もしも今日世界が終わるとしても』
『INSPIRE』
『crash』
『Break Down』
『Be Crazy』
『HARUKAZE』
『go for it』
『wake up』
-ENCORE-
『キャノンボール』
『ボクのいる場所』

記事提供元:


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