2020-11-23
マオ from SID ファイナル公演レポ
シドのマオ(Vo)によるソロプロジェクト“マオ from SID”が、10月7日より東京・SHIBUYA PLEASURE PLEASUREにて毎週1日2公演で行なってきた超少人数制ライブ<Weekly Live 2020 ~再会~>が、11月18日にファイナル公演を迎えた。
2020年は音楽業界、広くはエンターテインメント業界にとって試練の年だった。
様々な表現の場が活動休止や延期に追い込まれる中で、それぞれが“今何ができるのか”と模索を続けた。
マオ自身もそうだった。予定していたアコースティックツアーの延期や、楽しみにしていたファンとの旅行も見送ることになった。
そんな中でマオが表現を止めない場所として、新たに始めたのが投稿サイト「note」で詩を綴るということ。
マオは、<Weekly Live 2020 ~再会~>ファイナル公演を終えた後、この「詩種~utatane~」に「君はまだ知らない」というタイトルで新しい詩を綴った(https://note.com/mao_official/n/na8254c18222b)。
この詩は無料公開になっているので、このレポートと併せてぜひ読んでみてほしい。
彼が今回なぜこの超少人数制ライブを企画したのか、ライブタイトルの“再会”にどんな思いを込めていたのか、全公演を終えた後に彼の胸に去来したのはどんな言葉だったのか、そしてライブ中終始感じられた彼の温かな眼差しの理由が、すべてこの詩に込められているのではないかと思う。
レポートするのは11月18日の<1st SHOW>。
SEと共に今回のバンドメンバー、nishi-ken(Bandmaster&Key)、木島靖夫(G)、門脇大輔(Violin)、続いてマオが大きな拍手に迎えられステージに登場。
最終日の一曲目を飾ったのはラブバラード「最後の恋」。
“どの未来もずっとずっと守りたい君のこと”––こうして再会できたファン一人一人に向けてマオが歌い掛ける。
「深海」では深遠なる響きを聴かせるピアノの音色と、深いブルーの照明がステージを包み、マオのファルセットが揺れる感情を表現。会場はその繊細な世界観に深く深く誘われた。
「ツアーという形ではなく、ウィークリーライブという形で同じ会場で同じ環境の中でずっとやっていくということで、僕的にはツアーとは違った成長していく感じを自分に感じていて、同じ環境の中でやれるということがなかなかなかったので、今回すごく勉強になりました。
また一歩踏み出すきっかけになったと思います」と語ったマオ。
それはバンドメンバーにとっても同じ経験で、この日の息の合った間合いや、音粒立ったアンサンブルもその成果と言える。
実際にこの日のリハーサルでは「2曲しか歌ってない。こんなライブ初めてだよ」と、後のMCでマオが笑いながら明かした。
ピアノのリズムの上をバイオリンの美しい旋律が滑るように流れる「星」、アコギとピアノがユニゾンでリズムを刻むシャ乱Qの「シングルベッド」、歌に寄り添うようなアコギの音色が印象的だったTHE BLUE HEARTSの「ラブレター」と、3曲続いた切ないラブソングではマオの真っ直ぐな歌声が胸に響き、改めてヴォーカリストとしてのマオのポテンシャルの高さを感じさせられた。
メンバー紹介では、門脇が「いい緊張感もありつつ、リラックスして柔らかい気持ちで演奏できている」と語り、木島は「寂しいですね、ここにもう来ないと思ったら」と最終日の寂しさを語った。
「以上の3人でね……」と、ファイナルまで取っておいたというマオのボケにズッコケてベタな笑いをとったバンマスのnishi-kenも「本当に寂しいですよね、来週も来ちゃうんじゃないかと」と重ねて寂しさを募らせる。
「そしてヴォーカル、マオにゃんだお」と自己紹介をしたマオは、「マスク越しですけど、みなさんがニコニコ楽しそうにしていて、それが一番嬉しいですよ」と、和やかなMCで笑いが止まらないフロアを愛おしそうに眺めた。
続くカバー曲3曲は深みのあるシリアスなミドルチューン。まずはチェッカーズの「Room」。
ピアノ、アコギ、バイオリンのこの編成で、難易度の高いこの曲をよくぞ歌ってくれたと感嘆。
井上陽水の「いっそセレナーデ」、来生たかお「Goodbye Day」と、感情を抑えたマオの切ない低音ヴォイスに魅了され、会場も静かに耳を傾けていた。
「やっぱり心がめげそうになる時があるんですけど、こういうふうに俺のことを待っててくれる人がたくさんいるから、歌を歌えるんだなと。
基本的にはポジティブな性格なんですけど、すごくみんなに助けられています。ありがとう」と、このどうしようもないコロナ禍の中での心情を吐露したマオは、「俺はまたみんなと笑顔で会いたいです」と、ちょっとしんみりとした空気を「不埒な体温」で一変させた。会場の手拍子が8ビートのリズムを刻み、ロックチューンを盛り上げる。その勢いのまま、中森明菜の「飾りじゃないのよ涙は」へ。
歌も演奏も、どの音をとってもエモーショナルが迸っていた。
「目が合うとその日のライブが色濃く残りますね」と名残惜しむように、会場の一人一人と目を合わせていくマオ。
「みんなの日々がもっともっと明るくなりますように」とラストナンバーに選んだのは名バラードの「月」。
温かさの中に力強さを帯びたマオの歌声が、会場中を柔らかく包み込んでいた。
12月11日(金)・12日(土)には東京・日本橋三井ホールで<X’mas Premium Live 2020>の開催を予定しているマオ。
すべてを歌い終えた後、「どんな楽しいことをやってやろうかとずっと考えてます」と語っていた彼だから、これからもまたきっと一人一人の心に寄り添うような歌を歌い紡いでくれることだろう。
TEXT:大窪由香
■Weekly Live 2020 ~再会~ 追加公演
2020年11月18日(水) SHIBUYA PLEASURE PLEASURE <1st SHOW>
SET LIST
01. 最後の恋
02. 深海
03. 星
04. シングルベッド
05. ラブレター
06. Room
07. いっそセレナーデ
08. Goodbye Day
09. 不埒な体温
10. 飾りじゃないのよ涙は
11. 月
≪LIVE情報≫
■X'mas Premium Live 2020
2020年12月11日(金) 日本橋三井ホール
<1st SHOW> Premium Original Night OPEN 15:00 / START 16:00
<2nd SHOW> Premium Cover Night OPEN 18:30 / START 19:30
■2020年12月12日(土) 日本橋三井ホール
<1st SHOW> Premium Original Night OPEN 14:00 / START 15:00
<2nd SHOW> Premium Cover Night OPEN 17:30 / START 18:30
【チケット料金】
全席指定 ¥8,800(税込・ドリンク代¥500含む)
※特製~未来サンタプロジェクト~ラバーバンド付き
※未就学児童入場不可
【チケット一般発売中!】
ローソンチケット https://l-tike.com/maoxmas
イープラス https://eplus.jp/maofromsid/
チケットぴあ http://w.pia.jp/t/maofromsid-xpl2020/
[問] キョードー東京 0570-550-799
マオ from SID オフィシャルサイト https://www.maofromsid.com/
マオ オフィシャルTwitter https://twitter.com/mao_sid
Fanicon「Mao’s Room」 https://fanicon.net/fancommunities/889
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Neverland / 『HumaNOISE』
歌詞合ってる?
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
ジャケットイラストのギャグが最高です
咲人さんのイラストに影響されて女性の友達とクリスマスに
シードルを飲もうと考えました 断わられました
咲人さんの絵は手つかずの新雪のよう 語学の勉強も真面目
です
咲人さんの絵はとても良いのでこれからも描き続けてくださ
い 独創的かつ笑えるイラストです 好きです
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
インサクリファイスが好評です ナイトメアメンバーで仲間
の飲み代をまとめて払うと雑誌で語っておられた咲人さん
ナイトメアでキリストはユダと詠まれていました 二年前の
Withはラクリマクリスティを意識したと知りました 咲人
さんのナチス嫌い発言
咲人さんにはキリスト教に対する照れのような感じを受けま
す キリストとご自分にとても似た意識を持っているのかも
しれないと思いました
downは意味を調べました 夜明け、でした
いつか一緒に朝日を見ようという歌詞に救われました
ジャキガンマイスターは咲人さんのセンスの良さが光ってい
ますね
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
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