2013-08-20

【NaotoHiroki & Karatesystems】ORANGE RANGEのNAOTOとHIROKIによる新ユニットが始動!

 ベッキー♪#をはじめ、国内外のアーティストが参加したNaotoHiroki&Karatesystemsのアルバム『Travel Sounds』が完成。プロジェクトを立ち上げたきっかけから、制作中のエピソードまで、この作品に込めた想いをNAOTO(Gu)に語ってもらった。

──HIROKIさんとの新しいユニットが始動しましたが、どういうきっかけでこれを始めようと思ったのですか?

「今回、いろんなアーティストの方に参加してもらって、たくさんのコラボが実現したんですけど、こういう形態のプロジェクトをやってみたいという思いをずっと持っていたんです。“やれたらいいな”っていう夢に近いものだったんですけど。」

──夢が夢ではなくなって、ちゃんとかたちになったわけですね。

「そうなんですよ。参加してもらったミュージシャンの方たちは、面識のある人もいるんですけど、多くは初対面というか、僕らが一緒にやれたらいいなって憧れていた人たちなんです。」

──人選もHIROKIさんと相談しながら?

「はい。どれぐらいの方が参加してくれるのか全然分からなかったので、HIROKIと一緒に候補者を挙げていって、最終的には100人ぐらいの名前が出ていたと思います。」

──日本人アーティストだけじゃなくて、アメリカ、イギリス、ジャマイカ、インド、中国など、ワールドワイドな感じですしね。

「ほんと、いろんな方に参加してもらえたので、すごくびっくりしました。」

──ちなみに、ユニット名はどんなふうにして決めたのですか?

「僕とHIROKIの名前は入れたいなって思っていました。あとは、日本の文化というか、日本らしい言葉も入れたくて“Karate(空手)”にしました。別に“Sushi(寿司)”とか“Geisha(芸者)”でも良かったんですけど(笑)。」

──日本らしい言葉を取り入れたユニット名ですけど、参加しているミュージシャンはワールドワイドっていうのがなんか良いですよね。そして、ジャケットは松本零士さんという。

「はい。ジャケットをどうしようか?って話してる時に、世界でも知られている日本のアニメの人にお願いしたいなって思ったんです。ここでもいろんな方の名前が挙がったんですけど、松本零士さんは日本人のどの世代の人も知っているし、外国でも有名ですから。」

──参加ミュージシャンも豪華ですけど、ジャケットが松本零士さんというのもすごいなぁって思いました。

「ダメもとでお願いしたんですけど、受けてもらえました。」

──アルバムの中身の話に戻りますが、曲と歌詞はどういうふうにして作っていったのですか?

「コラボアーティストが事前に決まっていた場合は、その人をイメージしながら作っていきました。でも、それだけだと面白くないと思ったので、J-POPらしさを混ぜたりして、コラボの面白味を感じてもらえるような曲に仕上げていきました。歌詞に関しては僕が全部書いたものもありますし、HIROKIが全部書いたものもありますし、僕とゲストアーティスト、HIROKIとゲストアーティスト、僕とHIROKIとゲストアーティストというふうに、曲によっていろんな作り方をしましたね。基本的には僕かHIROKIが最初に具体的なものとか、芯となる部分を書いて、それに対して何か付け加えてもらう感じでした。」

──コラボなので、NAOTOさんが予想していたものと違ったかたちになる曲も多かったと思いますが、いい意味で違うかたちになったのはどの曲ですか?

「どれもそうなんですけど、特に「So special」が違ってたかな。武田カオリさん、ナカコーさん(中村弘二)、ウー・ファンさんの3人をフィーチャーしているので、それだけでも広がりは大きいですし、しかもナカコーさんは作曲にも参加してもらっているので、ベーシックな部分での変化もありました。ナカコーさんは自分が歌われるところは作曲もしたいというリクエストがありましたので、これも僕にとって大きな経験になりました。」

──アルバムのリード曲的な「LOVE & PEACE」にはベッキー♪#さんが参加されていますが。

「以前、ベッキー♪#さんの作品(「ドミソ feat. HIROKI &NAOTO from ORANGE RANGE」)に参加させてもらったことがあったんですけど、それまではテレビで観ているイメージしかなかったので、一緒に仕事をしてみて驚きました。すごくポテンシャルが高くて、グルーブ感もあって、音程もいいし、シンガーとしてもすごく魅力的だなって。なので、今回は僕らの作品に参加してもらったんです。」

──すごく器用な方なんですね。

「はい。対応力も高いというか、何でも柔軟に対応してくれますから、素晴らしいなって思いました。」

──このアルバムを作ったことで、NAOTOさん自身もいろいろものを得たと思いますが。

「そうですね。得たものも多かったし、世界が変わったような気がします。ヴォーカルのすごさというのを改めて痛感しましたね。HIROKIもすごく刺激を受けたみたいです。HIROKIは、ORANGE RANGEの中ではバランスを取る役割みたいなのになっていたんですけど、今回はそういうことを考えずに伸び伸びとやれたと言ってましたから。」

──ORANGE RANGEのファンの人たちも、この作品を聴けばNAOTOさんとHIROKIさんの新たな魅力を感じると思いますが、どんなふうにこの作品を受け入れてほしいですか?

「音楽は身近なもので、自由であるべきだなって僕自身も思いましたし、コラボをやることによって、これまでの自分の中になかったものが生まれて、自分のものになっていく感覚がありました。なので、聴いてくれる人も“自分はこういう音楽も好きかもしれない”とか、新しい感覚を発見してもらいたいなって思いますね。それでコラボしているアーティストのことだったり、その音楽をどんどん掘り下げていってくれたら嬉しいですね。」

取材:田中隆信

(OKMusic)


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