生きてる価値なんて感じられずに
殴り合いも知らない 僕の胸ぐらを掴んで
殺せなかった感情を
引き摺り出してくれたのがバンドだった

こいつさえ居ればいいやと思えるギターに出会って
キャリーだけ持って生まれ育った街から出た
水のシャワー浴びてる俺と
全国ワンマン回ってる同世代
何かが足りないことだけはずっと分かってた
蛹の様に時を待っていた 春から夏

そして10月26日
俺はこれからを遺書にする
言いたいことを言えれば良かった
下手に馴れ合えば純度が減る
下らないライブがバンドの寿命を削る
対バンは皆殺し 出来なきゃはいサヨナラ

起きて バンドして 歌詞書いて 寝る
足折ってライブ 車中泊してライブ
どんどんどんどんのめり込んでいく
そして 擦り減っていく
ワンマンソールド 理由は分からない
売れてくCD もとい撮影券
上げてくキャパシティ 切り続ける啖呵
いつまでやる 締め続ける自分の首
止められないまま 3年経たずに
保てなくなって 壊れてしまった

どうしようもない 痛みだって
だらしなく 愛して生きる
ONE MORE STEP
どうだっていい このまま
YEAH NOT AT ALL

どうしようもない 痛み抱いて
果てしない空に手を伸ばす
ONE MORE STEP
どうだっていい このまま
YEAH NOT AT ALL

何がどうだめだったーー
OFFに出来ない自律神経
にステロイド 肥大化する恐怖と身体
彼女が居なきゃ多分ダメだった俺がダメだった
人の話を聞こう上手くやろう
なんて解決する訳もないまま
もう一度ステージへ
飛ばしたツアー 声帯結節
前科一犯 消えない瘡蓋
おかしくなったのは いつからだろう

47都道府県ワンマン
合流し追いかけたユートピア
ファイナルはZepp Diver City
取り戻したくて必死だった
凸凹なままでツアーを周る
地元大阪BIG CATで初ワンマン
ファイナルはTDCH
イベント 幕張メッセ ニコニコ超会議
どアウェーの空気ひっくり返した

どれもスケジュール見なきゃ思い出せない
宝物だって言えることばっかりなのに

2度目のBIG CAT
当日の朝 親父が死んだ

その年の最後のツアーはメンバーとの仲も最悪だった
マネージャーとアイツが辞めたいって言った時
俺は怒りとか軽蔑とかそういう気持ちしかなかった

つまり誰かのせいにしなきゃ
立ってられないくらい弱い自分は
世界はつまらないと決めつけて
嬉しいことを喜べずに
悲しいことも受け止められないまま
ただ日々を生きるのが精一杯で ずっと
思考停止していたダメ人間

己に向けるべきものだった怒りに気づく
絶対に忘れない。

世界の終わり
思考停止するまで
ライブやってた馬鹿にはこれ以上ない薬
解散?活休?議題にはあったけど
=終わりだって全員解ってた
ラストチャンスで作ったアルバム
自分が笑いたい それだけの出発点が
いつの間にか 皆で笑えてる現在地

「アナタに会いたい」
生活を人質にされたまま
誰かの為 繰り返すPCR
人それぞれ立場も環境も違う状況ってやつは
俺にとってニュースじゃなく現実だった
時間をかけてひとつひとつクリアした
“正解”へ逃れようとする自分を
引き摺り出して リスタート
反抗じゃなく立ち上がる為の音楽を

どうしようもない 痛みだって
だらしなく 愛して生きる
ONE MORE STEP
どうだっていい このまま
YEAH NOT AT ALL

どうしようもない 痛み抱いて
果てしない空に手を伸ばす
ONE MORE STEP
どうだっていい このまま
YEAH NOT AT ALL

どうしようもない 痛みだって
だらしなく 愛して生きる
ONE MORE STEP
どうだっていい このまま
YEAH NOT AT ALL

どうしようもない 痛み抱いて
果てしない空に手を伸ばす
ONE MORE STEP
どうだっていい このまま
YEAH NOT AT ALL

枠を越える為の一歩が
目の前の現実を変えた
俺にもお前にもきっとこういう曲が
必要なんだって思った夜明け前

今も衝撃的な歌詞なんて書けない
今も悔しくないライブなんてほとんどない
今も楽しい時なんて言って良いのか分からない
今も迷ってばっかりだ
それでも それでも それでも

散々迷って決めたあの時より
今の方が俺は俺を信じている

さぁ これからの話をしよう

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   PICTURESへのコメント

この曲シングルに持ってくるの挑戦的だね
こういう曲があっても良いはず

2022-08-13

MVはもう見られるようになってるけど歌詞もじっくり読みたいです
かなり初期から追いかけてきてこの歌詞は刺さる……

2022-08-05

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