2014-11-11
バロックが年内最後のワンマンライヴで新曲を披露
11月3日、東京・恵比寿LIQUIDROOMにてBAROQUEが2014年最後のワンマンライブを行なった。
暗転した場内、ステージにBAROQUEが登場。SEにかぶせるように圭(Gu)とサポートメンバーのTOKIE(Ba)、かどしゅんたろう(Dr)、辺見“Emiri"直義(Manipulator)が静かにインプロビゼーションを奏で、その流れから1曲目の「湿度」へ突入すると、リズムに合わせてさっきまで真っ白い壁がむき出しになっていた舞台後方には、プロジェクターが次々と深紅の花を映し出す。ダブパートでは音響の響きと同時に画面が波打ち、怜(Vo)が生命力溢れるエモーショナルな声を放つ。前回の全国ツアーからバンドが試みているプロジェクターを導入したステージングは、さらにブラッシュアップ。視覚的にもオーディエンスを刺激し、オープニングから観客をあっという間にBAROQUEのライブ空間へと引き込んでいく。前回のツアーで初披露したエネルギッシュなロックチューン「black bane」は「メロウホロウ」とつないだことで化学反応を起こし、さらにパワーが増幅。「魔女と林檎」はそのエネルギーすべてを圭のギターサウンドで豪快に全開放するようなダイナミズムが宿り、ポップチューンとしてのメロディックな側面もよりヴィヴィッドにきらめいていった。
こうして、映像などをフィーチャーしたアートフルな表現が増えれば増えるほどサウンドもそっちに寄っていくのかと思いきや、意外にもバンドとしてはいままで以上により外側に向かって生命力を放つオーガニックなプレイが色濃くなっていったBAROQUE。これこそが、バンドが怜と圭の新体制になって以降、ライブを活動の中心に置き、2014年は<SYMMETRIA>、<de novo>という2本の全国ツアーを開催するなかで試行錯誤を繰り返してきた彼らが見つけた新しいBAROQUEの形。それを確信したのが、この日中盤で初披露した「新曲」の存在。この後に続けてパフォーマンスしたこれまでのBAROQUEのディープな世界観を象徴してきた「exit」、「ヒトのイロ」といった楽曲のムードを醸し出しながらも、新曲にはこれらのような心象風景の内側に潜っていくような密閉感はない。曲の組み立て、アンサンブルなど、既存のフォーマットを自由気ままに越えていく生命力で、いままで見たことも聴いたこともないような未来の扉をどんどん開いていくスピーディーな展開で、オーディエンスを翻弄。演奏が終わると、フロアからはたちまち"わぁ〜“という感嘆の声が上がるほど観客たちは見事にその音に共鳴。それほど、新曲の音楽性はヒューマンな感情に直結していたということだろう。そんなオーディエンスに向けて「何千何万何億の君への想い」を愛おしそうに届けたあとは「ザザ降り雨」を投下。本編ラストまで熱量を拡大していった。アンコールでは「Cherry King」、「あなくろフィルム」という久々のナンバーを1ギターアレンジでファンにプレゼントした彼ら。
「今年はBAROQUEで一番ライブをやったんじゃないかな。この体制になって手探りで活動してきたけど、いい感じの曲ができたので期待してて。前は人にこう聴いて欲しいとか、これを伝えたいとか傲慢だったけど(笑)。でも、いまはバンドやり出した頃の意識を取り戻したからさ。お互いの意識を合わせるだけで、さっきみたいに音楽を楽しめると思うんで。僕らにしかできない作品になると思うから、来年覚悟してて下さい」(圭)
「いま、すごくいい状態なんだよ。曲に対しても、みんなに対しても、透き通ってるの。すごく純粋で濁りがない状態でここに立ててるから、歌ってて本当に気持ちいいんだ。この2年、俺らいろいろあったけど、それがすべて糧になってるなっていまは思えるから。みんな、本当に期待しといて」(怜)
そう話したあと、最後の「メメント」を演奏する前、怜がこのタイトルは「“思い出の種"という意味」で、それは「この曲を聴いたときに親から子供へとか、次の世代の人に未来を託すイメージがわいたから」と制作エピソードを付け加え「大切な曲を届けて終わりにします」と「メメント」を披露し、ステージは幕を閉じた。
アートフルなセンスが効いたエッジーな感性と、エネルギッシュな生命力に導かれるように外に向かって放たれていくサウンド。今後の彼らの可能性の扉を開けた先にあるニューワールドを肌で感じられた今回のライブ。年内はイベントへの出演はあるが、残念ながらワンマンライブはこれで終了というBAROQUE。来年届くであろう新作のインフォメーションを、2人の言葉どおり期待して待ってて欲しい。
ライブ写真:メトロ。
■【セットリスト】
01. 湿度
02. モノドラマ
03. ガリロン
04. black bane(新曲)
05. メロウホロウ
06. 歪
07. 魔女と林檎
08. しゃがれブギー
09. たとえば君と僕
10. 新曲
11. exit
12. ヒトのイロ
13. 何千何万何億の君への想い
14. ザザ降り雨
15. Nutty a hermit.
16. 我伐道
<encore>
EN-1. Cherry King
EN-2. あなくろフィルム
EN-3. teeny-tiny star
EN-4. メメント(新曲)
■FWD PRESENTS「【beauty;tricker】vol.1」
11月12日(水) 東京都 TSUTAYA O-EAST
OPEN 16:30/START 17:30
<出演>
BAROQUE
SuG
DOG in Theパラレルワールド
HERO
LOUD GRAPE
LEZARD
【関連リンク】
BAROQUE オフィシャルHP
FWDが主催する新ライブイベントにBAROQUE、MERRYなどが出演決定
BAROQUE、全国ツアーファイナルとして東京にて追加公演決定!
LM.C、BAROQUE、GREMLINSによるライブイベントのチケットが本日より発売開始
記事提供元:
記事リンクURL ⇒
※この記事をHPやブログで紹介する場合、このURLを設置してください。
新着ニュース
-
DEZERT Presents 【This Is The “FACT”】 TOUR 2024ファイナル、MUCCとのツーマ...2024-11-22
-
S.Yuya(シド)、2025年に全26公演となる1年を通して行うマンスリー公演の開催決...2024-11-22
-
止まることのない快楽と恍惚に、興奮と熱狂に、ずっと溺れ続けていた。 クルエラ...2024-11-20
-
『希望は儚き幻となりやがて赤き夜となる』。Magistina Sagaが新作アルバムを通...2024-11-20
-
vistlip、瑠伊(Ba)バースデーライブレポ2024-11-20
-
DEZERT武道館に向けたドキュメンタリー映像U-NEXTで独占配信開始2024-11-20
-
MUCCツアー初日YUKKEバースデイ公演&初のトークライヴレポ2024-11-19
-
DEZERT、Sadieツーマンのアンコールセッション映像がYouTubeにて公開!2024-11-15
-
超満員の会場で観客たちが熱狂し続けた、Zeke Deuxの3周年記念公演の模様をレポ...2024-11-14
-
萌デンパソングのパイオニア、小池アニキことULTRA-PRISM 小池雅也の生誕祭を1月...2024-11-14
-
DEZERT主催「DEZERT PARTY」2DAYSライヴレポ、全8組の盟友たちと交わした愛の宴2024-11-12
-
過去の名曲たちを今のメンバーでビルドアップし、新録。それが、Empressのアルバ...2024-11-12
-
DEZERT、lynch.ツーマンのアンコールセッション映像がYouTubeにて公開!2024-11-12
-
11月13日(水)放送、逹瑯・団長の配信番組『いじくりROCKS!』#57 情報解禁!2024-11-11
-
室蘭KMC HALL GRAND OPENING PARTY第4弾 遊ずどカンパニー創業32周年記念イベン...2024-11-11
-
未来に向かって輝き続けよう。満員の観客たち前に誓ったSiriusのワンマン公演を...2024-11-11
-
沙藤まなか、満員の観客たちに贈られてSAY-LAを卒業!2024-11-11
-
HIROTO(Alice Nine)が12月28日赤羽ReNY αにて、自身初となるワンマンライブ開催...2024-11-08
アーティスト・楽曲・50音検索
人気歌詞ランキング
新着コメント
Neverland / 『HumaNOISE』
歌詞合ってる?
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
ジャケットイラストのギャグが最高です
咲人さんのイラストに影響されて女性の友達とクリスマスに
シードルを飲もうと考えました 断わられました
咲人さんの絵は手つかずの新雪のよう 語学の勉強も真面目
です
咲人さんの絵はとても良いのでこれからも描き続けてくださ
い 独創的かつ笑えるイラストです 好きです
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
インサクリファイスが好評です ナイトメアメンバーで仲間
の飲み代をまとめて払うと雑誌で語っておられた咲人さん
ナイトメアでキリストはユダと詠まれていました 二年前の
Withはラクリマクリスティを意識したと知りました 咲人
さんのナチス嫌い発言
咲人さんにはキリスト教に対する照れのような感じを受けま
す キリストとご自分にとても似た意識を持っているのかも
しれないと思いました
downは意味を調べました 夜明け、でした
いつか一緒に朝日を見ようという歌詞に救われました
ジャキガンマイスターは咲人さんのセンスの良さが光ってい
ますね
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
インサクリファイスが好評です ナイトメアメンバーで仲間
の飲み代をまとめて払うと雑誌で語っておられた咲人さん
ナイトメアでキリストはユダと詠まれていました 二年前の
Withはラクリマクリスティを意識したと知りました 咲人
さんのナチス嫌い発言
咲人さんにはキリスト教に対する照れのような感じを受けま
す キリストとご自分にとても似た意識を持っているのかも
しれないと思いました
downは意味を調べました 夜明け、でした
いつか一緒に朝日を見ようという歌詞に救われました
ジャキガンマイスターは咲人さんのセンスの良さが光ってい
ますね
DIR EN GREY / 『「楓」~if trans…~』
気持ち悪すぎ。犯罪者