2013-03-22
【バロック】ありのままでいいやって思えた
シングル「キズナ」「たとえば君と僕」やインディーズ時のヒット曲も含むアルバム『ノンフィクション』と過去曲をまとめたベストアルバム『Complete Collection 2001-2004』を同時リリース。新作はどこから聴いてもバロックだと言う怜(Vo)に話を訊いた。
──これまでに発売されたヒットシングルも数多く収録されたニューアルバム『ノンフィクション』は失ったり、傷付いたり しながらも未来に向かう意志が感じられて、明度の高いキラキラした作品になったなって。
「シングル3枚(2011年完全復活第一弾シングル)を同時発売した頃に、1年を通して発売した曲を全部集めて今のバロックのシングルベストみたいなアルバムをインディーズのうちに出したいねって話してたんですよ。その後、万ちゃん(万作/Ba)がいなくなったりとか、今のレコード会社と一緒にやることになったり、いろんなことがあって、発売はずれ込んじゃったんですけど、どれがシングルになってもおかしくないという意味での姿勢は変わってないと思います。」
──じゃあ、“ノンフィクション”というタイトルも以前から決まっていたのですか?
「レコーディングに入る前には決まってましたね。善いことも悪いことも含めて波瀾万丈なのがウチらだし、その時の想いを嘘つかないで発信し続けてるから“ノンフィクション”でいいんじゃない?って。」
──赤坂BLITZのライヴで披露した1曲目の「魔女と林檎」はファンタジーとリアルが混ざり合う世界観がバロックらしいんだけど、突き抜けてて、音作りはダイナミックで。
「ノリ的には大味なんだけど、この曲が今のバロックのライヴのヒントになってると思う。これからの自分たちの始まりになる曲だねってメンバーと話していた曲。歌詞は最初、友情をテーマに書いていたんだけど、そこに空想の物語風な描写も加えて、友情にも恋愛にも捉えられるようにしました。」
──それとロックンロールなギターがカッコ良い「ナカユビタテル」はライヴのMCで、17歳の夏のことを書いた曲みたいなことを言ってましたよね。
「みんな“17歳”って聞こえたみたいなんだけど、実は“十七の日”って歌っている曲で、赤レンガ倉庫でのライヴ(2011年7月17日に行なわれた完全無料ライヴ。7年振りに4人がバロックとしてステージに立った)のことを歌った曲。あの日、見た光景、感じた想いを全て詰め込みたかったので、日にちまで入れちゃいました。忘れたくなかったから。」
──なるほど。「何千何万何億の君への想い」はメンバーやファンのことを思って書いた歌詞だとか。
「かなり前から存在していた曲で、この曲に詰め込もうと思ったのはバロックを再始動させた時のメンバーへの想いや、バンドやバロッカー(ファン)への想い。これまで見た光景や今の光景、全部を書きたくて、何十回も書き直して。」
──それだけ大事に思って書いたってことですよね。
「アルバムに入れるのも悩んだぐらい。曲を大切にしすぎちゃいけないのかもしれないけど、“君”への想いが強すぎて。」
──そんな大切な気持ちや忘れたくない衝動を表現しつつ、ポップに昇華している曲たちの集合体だなと。
「そこはバンドで曲をもんでいくうちにそうなるのかなって。編曲は圭(Gu)がやっているので、バランスもいいのかも。」
──それにしても、本当にアルバムは久しぶりで。
「(笑)。フルアルバムとしては『sug life』(2004年)っていうコンセプトアルバムを出して以来ですからね。今回はどこを切り取ってもバロックの名刺代わりの一枚になればいいなって。初めて聴く人たちにも届きやすい曲たちだと思うし。」
──活動休止して動いてなかった期間があったからこそ、みんなが成長してこのアルバムが生まれたんだと思うし。
「うん。当時のひねくれたクソ生意気な俺たちだったら、作ってないですね(笑)。ジャケットが俺ひとりっていうのが、どうしても慣れないですけどね。」
──実際、ジャケットの写真には驚きました。
「俺もビックリしましたよ(笑)。自分がCD 屋に行ったら、裏返しちゃうかも(笑)。今までいつも写真は全て俺がジャッジしてたんですけど、今回は信頼しているチームに任せたんです。なんか、自然体になれたのかもしれないですね。取材してる今もそうだけど、歌録りも悩みに悩んで歌ってたのが、今はその日に思った気持ちをまんま歌えればいいやって。」
──ずいぶん心境の変化があったんですね。
「ですね。今は前しか見てないし、自由でありたいっていうのがそもそもバロックのテーマだったじゃんって。何年も葛藤して自分さえ疑った時期もあったけど、そのまんまでいいんだなって。もともと俺、バンドに人生、捧げてますもん。」
──そのいい感じ、アルバムにもライヴにも出てますよ。“これしかできないから歌うよ”っていう。
「そう、そう。4月からスタートするvistlipとの2マンツアーも世代を超えて刺激し合って楽しみたい。」
──3月のライヴは晃くん(Gu)が不参加だったけど、そのことについて話せるのは、まだ先のこと?
「うん。現状はライヴのMCや公式HPで発表した通り。病気とかじゃないですから。言いたいことは歌や音に乗せたけど、心配させてしまっているなら早く伝えたいですね。とにかく今はまだまだ、面白いことできそうな気持ちでいます!」
取材:山本弘子
(OKMusic)
記事リンクURL ⇒
※この記事をHPやブログで紹介する場合、このURLを設置してください。
新着ニュース
-
DEZERT Presents 【This Is The “FACT”】 TOUR 2024ファイナル、MUCCとのツーマ...2024-11-22
-
S.Yuya(シド)、2025年に全26公演となる1年を通して行うマンスリー公演の開催決...2024-11-22
-
止まることのない快楽と恍惚に、興奮と熱狂に、ずっと溺れ続けていた。 クルエラ...2024-11-20
-
『希望は儚き幻となりやがて赤き夜となる』。Magistina Sagaが新作アルバムを通...2024-11-20
-
vistlip、瑠伊(Ba)バースデーライブレポ2024-11-20
-
DEZERT武道館に向けたドキュメンタリー映像U-NEXTで独占配信開始2024-11-20
-
MUCCツアー初日YUKKEバースデイ公演&初のトークライヴレポ2024-11-19
-
DEZERT、Sadieツーマンのアンコールセッション映像がYouTubeにて公開!2024-11-15
-
超満員の会場で観客たちが熱狂し続けた、Zeke Deuxの3周年記念公演の模様をレポ...2024-11-14
-
萌デンパソングのパイオニア、小池アニキことULTRA-PRISM 小池雅也の生誕祭を1月...2024-11-14
-
DEZERT主催「DEZERT PARTY」2DAYSライヴレポ、全8組の盟友たちと交わした愛の宴2024-11-12
-
過去の名曲たちを今のメンバーでビルドアップし、新録。それが、Empressのアルバ...2024-11-12
-
DEZERT、lynch.ツーマンのアンコールセッション映像がYouTubeにて公開!2024-11-12
-
11月13日(水)放送、逹瑯・団長の配信番組『いじくりROCKS!』#57 情報解禁!2024-11-11
-
室蘭KMC HALL GRAND OPENING PARTY第4弾 遊ずどカンパニー創業32周年記念イベン...2024-11-11
-
未来に向かって輝き続けよう。満員の観客たち前に誓ったSiriusのワンマン公演を...2024-11-11
-
沙藤まなか、満員の観客たちに贈られてSAY-LAを卒業!2024-11-11
-
HIROTO(Alice Nine)が12月28日赤羽ReNY αにて、自身初となるワンマンライブ開催...2024-11-08
アーティスト・楽曲・50音検索
人気歌詞ランキング
新着コメント
キズ / 『仇』
来夢さんの歌詞ほんとにグッと来る。この先ずっとかっこいい歌
詞歌ってて欲しい。
キズ / 『仇』
来夢さんの歌詞ほんとにグッと来る。この先ずっとかっこいい歌
詞歌ってて欲しい。
Neverland / 『HumaNOISE』
歌詞合ってる?
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
ジャケットイラストのギャグが最高です
咲人さんのイラストに影響されて女性の友達とクリスマスに
シードルを飲もうと考えました 断わられました
咲人さんの絵は手つかずの新雪のよう 語学の勉強も真面目
です
咲人さんの絵はとても良いのでこれからも描き続けてくださ
い 独創的かつ笑えるイラストです 好きです
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
インサクリファイスが好評です ナイトメアメンバーで仲間
の飲み代をまとめて払うと雑誌で語っておられた咲人さん
ナイトメアでキリストはユダと詠まれていました 二年前の
Withはラクリマクリスティを意識したと知りました 咲人
さんのナチス嫌い発言
咲人さんにはキリスト教に対する照れのような感じを受けま
す キリストとご自分にとても似た意識を持っているのかも
しれないと思いました
downは意味を調べました 夜明け、でした
いつか一緒に朝日を見ようという歌詞に救われました
ジャキガンマイスターは咲人さんのセンスの良さが光ってい
ますね