2016-07-15

Daiki、熱狂のステージにファミリーが大合唱

Daikiが7月9日の下北沢MOSAiCより、年内いっぱい続くバンドスタイルの隔月ワンマンライブをスタートさせた。

2月から毎月ゾロ目の日に、幡ヶ谷36°5を舞台にアコースティックスタイルでのマンスリーワンマンライブも実施中のDaiki。なぜバンドとアコースティック二つのスタイルを通して自分の音楽性を追求しているのか。6年間夢を共有したバンドの解散を経て、なぜ再び歌おうとしたのか。その答えは、ライブという空間にしっかりと描き出されていた。

通算3度目、7月9日に下北沢MOSAiCで行われたワンマンライブで、Daikiはサポートバンド(.ASIA/ドットエイジア)を従えてステージに登場。白いスポットに照らされ、「君と僕にシアワセが永遠に降りますように」と歌う『ONE HEART ~世界が終わっても』からライブは幕を開けた。

"想い込めた言葉と歌声"を魅力にした『ONE HEART~世界が終わっても』を筆頭に、「心で一つに繋がりたい、本当の気持ちは言葉にならなくて」と、 自分の素直な気持ちを伝えた『愛になろうよ』、「君と描きたいSweet Days」と歌いながら、ともに永遠の未来を描こうと呼びかけた『Sweet Heart』など、序盤はファミリー(ファン)たちと繋がりたい想いを楽曲に投影し、互いの心の繋がりを確かめ合っていた。

「彼は俺と同じような夢を持った仲間だったけど、病気で命を失くしてしまった。彼がよく言ってたのが"大丈夫"という言葉。彼の想い描いてた夢も背負いながら、俺は歌い続けようと思います」

『kimi』では心の本音をぶちまけ、本心を分かち合った大切な仲間に向けた哀悼歌。でもその歌は、弱い自分の気持ちを鼓舞するために自分自身へ向けた応援歌のようにも感じられた。

『紙飛行機』が胸をギュッと締めつけ、想いを告白するように、Daikiは優しく『愛をください』を歌った。中盤には、メロウな楽曲をプレゼント。どの歌からも言葉の裏に隠された悲哀を持った心模様が見え、シンプルな言葉に胸が痛み心地好く締めつけられていた。

「ソロ活動を始めるにあたっての不安はあったけど、やってみて全然一人じゃないなと思ってる。みなさん、俺の夢を自分の夢のように本気で支えてくれてるんですね。メンバー・スタッフ全員で一つの大きなバンドみたいな感覚で、今はソロ活動をやっています」

後半は、楽曲もDaikiのテンションもバーニングなモードへ。サビでは♪シャナナナ♪と合唱が飛び出すなど、心地好く疾走する躍動ナンバー『シャナナ』を、Daikiは気持ちを解き放つように歌い上げた。

「ありのままの僕をさらけだすよ」の言葉通り、着飾らない裸の歌声と想いを響かせるように歌い上げた『魔法の夏』。ファミリーたちと一緒に歌う♪Let' Go!!♪の声が大きく膨らむごとに、熱狂という確かな絆で強く結ばれていった『心に愛を~Let's Go!!~』。そして夢を抱き未来へ進む人に、『星の王子様』が熱いエールとして響いてきた。

夢追い人たちへ"ただがむしゃらに"夢を描いていけと歌いかけた『誰にも譲れない夢がある』は、Daikiと彼の想いに共鳴したファミリーたちの心の叫びとなり、その強い意志をともに感じ合った。荒ぶるギターサウンドに乗せ、Daikiは頭上高く左手をかざしながら、「明日に向かって生きていますか!?」と熱く問いかけ、『明日に向かって』の演奏に合わせ飛び跳ねるファミリーたち。誰もが「ラララララララ」と歌いながら、Daikiの歌声を、叫びを、未来へ進む心の糧にしていた。

「歌に対して重要なことへ気づき始めた頃にバンドが解散になってしまい、仲間と一緒に持った夢を叶えられなかったことに、すごく後悔がありました。だからこそ、ソロ活動を始めるときに覚悟をしたのは、どんなこともラストチャンスだと思ってやっていくこと。どんなに苦手なことでも、まずはやってみようと覚悟を決めました。自分で決めた一つのことを信じ続けて。がむしゃらに自分で頑張ることがすごく大事だなと改めて思っています。一つのことを信じてがむしゃらに頑張れば、小さな光が射してくる。俺は、この半年でそれを証明出来たかなと思っています。自分が信じてる道を歩み続ければ、そこへはかならず辿り着けると思っています」

決意を述べた後に、Daikiは『ピエロ』を優しく歌い上げた。終盤、場内に響いた「ラララ」の優しい合唱は、彼との約束の合図のようにも感じた。本編最後を飾ったのが、メロウバラードの『Refrain~僕の声~』。優しさと温もりを彼の歌声やステージングに感じるからこそ、Daikiのライブへ集うファミリーたちが着実に増え続けているのは間違いない。

「信じて努力すれば結果は裏切らない。もっと自信を持って勧められるアーティストになります」と仲間たちへ感謝の想いを伝えつつ、アンコールの最初に披露したのは、バラードの『Re-Born』。そして、再び熱狂を描こうとばかりに、Daikiは魂を震わせる『誰にも譲れない夢がある』と『明日に向かって』を連投。演奏が進むごとに場内の熱が確かに高く渦を巻いていた。会場に延々と響く大合唱がピークになった時、Daikiは迷わずファミリーの中へ飛び込んだ。そして、声の限りにファミリーと一つになって歌い続けた。

アコースティックでも、バンド編成でも、生きてる熱をリアルに伝えるライブには、何時だって魂や身体が揺さぶられる。その言葉の真意を知りたいなら、Daikiのライブに足を運んでほしい。「心のままに生きていますか?」「素直に笑えてますか?」というDaikiの呼びかけに対する、あなたなりの答えをきっと見つけられるはずだから。

PHOTO:Daiki's Crew
TEXT:長澤智典

■Daiki_0709ワンマンLIVEダイジェスト


■【セットリスト】

ONE HEART ~世界が終わっても
愛になろうよ
Sweet Heart
Paper Moon
堕天使輪舞曲
kimi
紙飛行機
愛をください
シャナナ
魔法の夏
I&I
心に愛を~Let's Go!!~
星の王子様
誰にも譲れない夢がある
明日に向かって
ピエロ
Refrain~僕の声~
-ENCORE-
Re-Born
誰にも譲れない夢がある
明日に向かって

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