沈み行く太陽は突き放すように言う
「握り返す力がまだあるのか?」
そのむやみに振りかざす荒れた光に
僕らは刃向かいながら岐路に立つ

怯えか......武者震いか分からずも
歯を食いしばっていた
ただ、悔やみや哀れみが残されるくらいの一歩なら
踏み場所は同じ

行く先の空に暗雲が立ちこめたとしても
祈りに似た叫びで声枯れても
壊れずこらえた痛みをその目に......
ありきたりの姿を僕ら見つけよう

流れ去る季節の香りも消えて
日々の色も奪われる様に褪せる
そして古びた旗が風に揺られて
気づかぬように見える僕らをあざ笑う

両腕に絡まっていた紐を解き
誓い狼煙あげる
ただ、やみくもに自我を通す若さゆえの過ちも
いつか消えるから

掲げ上げていたその旅の始まりは?
一つの終わりが訪れて又一つの終わりが動く
くり返す後悔とそのたびに持つ希望
理想と同じ“終わりの始まり”目指そう

行く先の空に暗雲が立ちこめたとしても
祈りに似た叫びで声枯れても
壊れずこらえた痛みをその目に……
ありきたりの姿を僕ら見つけよう


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