齢十の歳で流され
わけもわからぬまま妓楼へ
白梅香薫る十五夜
繭を破る音は響いて

助け願えど売られたこの身
帰る場所など何処の方
袖をぬらせば歪む天井
吐く溜息は操と

花車の中で揺られる
縄解かれたとて帰れず
身寄りも行く宛ても失い
拠り所を求め彼の腕

夢中を捨てど情にほだされ
胸は痛んで焦がれ慕う
残り少なき線香は減り
結んだ指は離せずに

朧月夜華やぎ夢
嘯く愛を詠います
真を見失いいずれ
無くそうとも

咲いた花なら美しく
枯れることなく咲き続け
熟れる椿のようにただ
音も立てず 散る

君乞いし籠の目 髪切り
艶る宵は深く色づき
また彼に逢える日を待ち惚け
手招くそなたへの心中

一重一重に重ねた月日
蝕むは常闇の調
腐り落ちてく梅花の如く
愛諸共と朽ちましょう

可憐に舞飛び交う蝶
今宵限りの命とて
羽を休めることも無く
また空を舞う

蜉蝣に見立てた命
一夜一夜を抱いて寝る
明日のこの身は誰が為に
輓歌の詩と 散る

炎がこの地を焼き尽くしはじめ
西を見れば傾く月へと
忍び寄る宵闇の足音

朧月夜華やぐ夢
嘯く愛を詠います
真を見失いいずれ
無くそうとも

咲いた花なら美しく
枯れることなく咲き続け
熟れる椿のようにただ
首を落として

可憐に舞飛び交う蝶
今宵限りの命とて
羽を休めることも無く
また空を舞う

蜉蝣に見立てた命
一夜一夜を抱いて寝る
明日のこの身は誰が為に
輓歌の詩と 散る

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