余計な戯言
浮かばないほど闇雲に
生きぬくことだけ
すべてを注いでいられたら
あたり前に登る月と太陽の下より
荒れた野原の風が性に合っている

戦えど戦えど終りなきものは
見るに堪えないここではなくて
人間の底にある救いがたい悪夢だけ

明日が我が身にないかもしれないこと
うすら寒い夜が
すり寄せそっと教えてきた
その覚悟なければ
出会うことのない本当の
脱ぎ捨てた自分の力に出会えない

慰めに口にする善悪をすべて捨てることで
残された情熱のようなもの
強烈に見せつけて下さい

木々が揺れ
鳥は発ち
草の音が揺るぎなく
一斉にあなたへと流れだす
言葉少なにお別れしましょう

まだ乾いてない傷をさらして
無情の地へ向わせてる何か
一生かけてもその衝動は
私にはわからないでしょう

あなたを想いながらむせび泣く


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