描かれた自画像は酷く歪んでいた
描き損じばかり足の踏み場もない部屋
窓に映る姿が痩せた驢馬のようで
俯いてカーテンを静かに閉めてから
居眠り

目を覚まして、それから、

夕焼けを追いかけてゆく
朝焼けを携えてゆく
昼でもなく夜でもない
お終いと始まりの繋がりを
破り捨てた自画像が
別の顔を作り出してゆく

夕焼けを追いかけてゆく
朝焼けを携えてゆく
昼でもなく夜でもない
お終いと始まりの繋がりを
破り捨てた自画像が
別の顔を作り出して
破り捨てた昨日が
新しい素描を描いてゆく


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