まるで踊り出すような足取りで
長い坂道駆け降りる
俺を呼ぶのは誰なんだろう?
雪の匂いと白樺並木

靴音と連れ立って
逃げる逃げ水追い掛ける
俺を呼ぶのは俺なんだろう
倦めど絶えざる彼の呼び声

正体は危うく 燃焼は儚い
誰だってそうなんだって
人込みに逃げ込むのか

残像に火を付けろ
体温で駆け抜けろ
孤独のそのままで
人間のそのままで

夜の雨音寂しさに
胸の灯消えかけても
皮膚に眼に焼き付いた
蒼き決意を忘れるな

実体は小さく 諦念は根深い
誰だってそうなんだって
両耳を差し出すのか

残像に火を付けろ
体温で駆け抜けろ
孤独のそのままで
人間のそのままで


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