時計

君が僕にくれた　ちいさな目覚まし時計
喧嘩して君が僕に　投げ付けた夜
ボタンが一つ欠けたまま　今でも時を刻んで
一日の始まりを　僕にくれる

新しい仕事にも　少しは慣れたこの頃
退屈な休日を　もてあましてる
季節が訪れて　華やぐ街のShow Window
思い出のこの場所で　立ち止まる

あの頃の心の　ときめきが甦る…だけど

時計を巻き戻しても　昨日へは戻れない
時計を進めても　明日は来ない
時計を巻き戻しても　きっと君は戻らない
時計がもし止まっても　季節は巡り続けるだろう

水たまりをよけずに　歩いた無邪気な心で
好きなものは好きだと言えたあの頃
昨日を振り返れない　明日を占えないまま
今日をこなしてるだけの　こんな僕でも

あの時の瞳の　きらめきを覚えてる…なのに

時計を巻き戻しても　昨日へは戻れない
時計を進めても　明日は来ない
時計を巻き戻しても　きっと僕は戻らない
時計がもし止まっても　時間は僕等を待たないから

君が僕にくれた　ちいさなオンボロ時計
今じゃ僕の大切な　宝物
君のいないこの部屋で　tick-tackそうtick-tackと
君の帰りを今でも　待ちつづけてるよ