振り返ればあの場所には一輪の花が咲く
どんな軌跡にも気付けば種が在る
糸を手繰り瞬き動く指針は
無慈悲なほど美しく聳える

いつかは 消え去ると分かっていて
故に愛しくて―――
だけども悲しくて―――

不意に襲う夜の 静けさに怯え失うことの
その意味さえ 分からずただ泣き叫んだ

Ah 記憶を結ぶこの夢の中
"儚く"て"切なく"て
永い時空(とき)を魅せる
夢纏いし時ふと空見上げて
あの残月水面を揺らしてた(そっと)

風の流れに逆らうように 進む旅道の先に
君の姿が在ること 願うよ

瞼を閉じて想う虚夢(そら)
故に幻想で(まぼろし)―――
それでも会いたくて―――

白き未来の地図 黒き纏う衣装(ふく)
待ち続けてるこの居場所は
何処よりも近くて遠い

Ah 触れることすら出来ない君よ
"冷たく"て"揺らめい"て 涙頬を伝う
何気ない言葉も酷く愛しい
夢(この)世界で "今"は色褪せてた

Ah 記憶を結ぶ夢の檻は
"儚く"て"切なく"て
甘い時空(とき)を魅せた
でももう行くから
この永い夢も この意識も
やがて薄れていく
―――オヤスミ

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