貴方はきっと来ないでしょう
あぁ分かりきっていても寂しいですね

紅の花 散り行く空に共に消えて逝きます
幽玄の間で崩れゆく音に耳を澄ませば

身に愛を 瞳に毒を 命に蓋を

まだ少しだけ 神様が赦されるのなら
ただ少しだけ お伝えくださりませ いざや

『此処に閉ざされたのはいつからだったでしょう
私が願ったのは 貴方の傍だけ
マツリゴトも知らずに唯―――
だから罰が下ったの
分かっています有難う かしこ』

身に壊を 瞳に孤独を 命に詠おう

紅の花 散り行く空に共に消えて逝きます
幽玄の間で崩れゆく音に心震(ふる)えた
もう一度夢を見ています 最期の美しい夢―――
終わらないで 霞む目に映るあの人の影よ

身に愛を 瞳に涙を 命に蓋を

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