泣きたい筈の頭と何故か
泣けない弱い心
隣であなた幸せそうに
天井見つめていた

呼び掛けてみれば今すぐ
答える様な気がして
静けさにその名前は
虚しく響いた

いつまでも側にいると言った
あなたの嘘は今でも儚げに
春風に抱かれ窓辺咲いているの

この耳を澄ませばあなたの
鼓動が聞こえそうで
都合良くない事にはすぐ
塞いだ癖にね

時計の針を戻せたならと
名前失くしたあなたの手を握る
冷えた指先はすり抜け落ちて行く

さよならの言葉も告げぬまま
春を待たず去ったあなたを
置き去りの心はまだ探しているの

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