肌 近くなる
夜で出来たカーディガン

弧を描く灯り ずっと ここで見てた
通り過ぎる花のにおいが
小さな宇宙をぎゅっと 刺す

どうしようもなく襲う 碧い波にのまれて
もう歩けなかった そのとき

なんにも無くてもいいよ と その手を
沈むビルのすきまへ さしのべて

私のこころを たぐりよせに来てね 強く
月の光が歌うから あなたをどこかに
見つけられる

そっと触れた
肌 あたたかい きっと


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