夜空と溶かして
飲み干すふたりの影に
夢をみたのにね 泡とはじけて消えた

苦さをなぞる様な
右の空席 目を逸らす
いつもの 月の色 風の音 滲む

忘れたい 忘れたくない
温もりも 涙さえ
きみと何を 守るべきか
今更 ひとりになって分かるなんて

輝いたほど 戸惑いが増してゆく 途切れた恋心
動けない この場所に 答えなどないのに

いつものように 遅れてドアを開けて ごめんと笑いかけて
手放したその日常 掻き消す様に
未来へと 時計がまた 鳴いている

ゆらり揺れる灯に
重ねたあの日の弱さ
半端なさよなら 熱に溶かされ消えた

有り余る 時間が嫌い
静けさも 騒がしさも
きみの声が 触れる肌が
総てを 力強く彩っていたの

信じていたほど 何処かきみを責めている 行き場のない恋心
優しくない終わりかた きみらしくないのに

いつの日から 違う場所を見ていたの 何も言わないまま
視線を逸らした横顔 刻む様に
想い出し問い掛けては 歪んでいく

おもい とけない いまは

輝いたほど 戸惑いが増してゆく 途切れた恋心
きみだけの 幸せは まだ願えないけれど

嫌いになど もう決してなれないと 気付き始めたから
ひとつずつ理由(わけ)を探して 解(ほど)ける様に
進まない 時計をまた 見ている

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