外国製のチョコレート キレイな模様を施した
ブリキの缶を開いたら甘い匂い広がった

それを宝箱と呼んでだれも知らない奥に隠して
そこにぼくの一部を詰め込んだ 汚れてしまわないように

きっといつか忘れてしまうんだ 未来のぼくに手紙を書いた
吐き出すようにばら撒いてココロの深くを切り取った
読み返すことはしないで蓋を閉めた

何回転も越えたって夜明けの匂いが引き寄せた
捨てられないで押し込んだ迷子の山の中

それは宝箱と呼んだ今やガラクタのようなもの
そこでぼくの一部が泣いていた 気付いてよ助けてよと

どうせいつか忘れてしまうんだ 幼いぼくが手紙を書いた
あの日の記憶に従って箱に触れた

いくつも時が経って当たり前に忘れていた
手のひらで壊れそうな小さなココロは

すっかり錆び付いてしまって キレイな模様は色褪せて
ギィッと音立てて開いた 甘い匂いは消えていた

いびつな字で書かれた手紙の下にただヒトツ
あの日から時間が止まったみたいに変わらない色のまま

ずっと待っていたの?泣いていたの?
プラスチック製のちゃちなブローチは
注いだ光を跳ね返し笑ったみたいに輝いた

あっという間に時を飛び越して 塞がらなかった隙間にそっと
ピタリとハマって溶け出して祈りとなり やがて消えた


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