半世紀ぶりに窓を開ける
からりと乾いた風が抜ける
遠くの街では眠たそうに
カーライトたちが踊っている

柔らかい豆電球の灯りが
僕の悩みをそっと照らしている夜に

いつものように
星がふる
僕らには目もくれずに
いつだってただ過ぎていく
季節の一部さ
ほんの少しとどまって
飛んでいけ

ガレージの奥にしまい込んだ
オイルにまみれた古い手帳
埃の匂いと汗のしみた
ツナギの両手を結び直す

いったいどこに流れ着いたんだろう
そこにはなんて書いてあったんだろう
今日も

いつものように
星がふる
僕らを気にも留めずに
いつだってただ過ぎていく
季節の一部さ
ほんの少しとどまって
飛んでいけ

いつかどこかで会えるよ きっと
君の全てが変わる夜に

いつものように
星がふる
僕らには目もくれずに
いつものように過ぎていけ
悠久の記憶とともに
いつだってただ過ぎていく
季節の一部さ
ほんの少しとどまって
飛んでいけ


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