薄い緑の爪を眺めていると
肉色に染められた 鳴き声がする。

常に束縛が私を襲う
喉を潰して 絞り出す声を

軋む体は強く、痛みだし
何故だか異常な程、膨張してる。

常に束縛が私を襲う
喉を潰して 絞り出す声を

ふさぎ込む過食症のカナリヤ 照らしてみる。
焼けただれたゴムの肉のさえずり 足に絡み付く。

「もうじき夜は明ける そしたら、この路地裏にも
光が差し込むのサ。
さびれた店の中にだって、ポリバケツの中にだって、
公衆便所の汚物入れの中にだって 朝は訪れるんだ…」

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