2017-10-07
Dragon Ash、全国ツアーの2017年最終公演が終了
今年、デビュー20周年を迎えたDragon Ash。6月8日(木)にスタートした約3年ぶりとなるアルバムツアー『Dragonash Live Tour 2017 MAJESTIC』は、2018年1月28日(日)に行われる横浜アリーナでの公演を前に、全国30か所31公演、怒涛のライヴハウスツアーファイナルとなるZEPP Tokyo公演を10月3日(火)に開催した。
BOTSのスクラッチが鳴り響くと、満杯の場内から怒涛のような歓声が沸き起こる。デビュー20周年を祝うツアーであり、全国30か所、計31公演のライヴハウスをめぐる約4か月の旅を締めくくる一夜となったこの日の公演は完全ソールドアウト。まさに並々ならぬ期待と熱気に包まれた会場に最初に放たれたのは、アルバム『MAJESTIC』の冒頭を飾る「Stardust」だ。HIROKIのギターソロを合図に、場内のテンションが一気に頂点に達する。TV出演の際もライヴハウスでの熱気そのままに見せつけた「Mix it Up」が追い討ちをかけると、満杯のフロアは一瞬でモッシュとダイブの坩堝に。続く「Pulse」は敬愛するTHE MAD CAPSULE MARKETSのカバー。ツアー初日から観客が大熱唱する盛り上がりを見せていたが、この日はもはや、ライヴが始まってまだ10分足らずという事実が信じられないくらいの盛り上がりぶり。デビュー20周年の節目に挑んだ、怒涛のライヴハウスツアーは、数万人規模の大型フェスで引っ張りだこのライヴモンスター・バンドをまたもや次のレベルへと押し上げたようだ。
その事実を目の当たりにしたのが、Kjも参加する「東北ライヴハウス大作戦」のタオルを掲げるオーディエンスの姿も見えた「光りの街」と、「Ode to Joy」だった。被災地の子供たちとの出会いから生まれた「光りの街」は、ツアーの日々を経てよりいっそうの優しさと希望に満ち溢れたライヴチューンへと進化。「Ode to Joy」ではダンサーのDRI-Vがグラフィック・ポイで光のジャグリングを披露するなど、ダンサー陣のいるバンドだからこその表現で観客を楽しませる。ステージに光の柱が現れた「Circle」、「Headbang」とアグレッシヴなライヴ賛歌が続くゾーンでは、フロアに大きなモッシュピットが出現。BOTSがさらに、「最後だぞー!」と叫びスクラッチで場内を煽ると、クラウドサーファーが大量発生。「かかってこいやー!」というドラムの桜井の声も加わり、もはやカオス状態のフロアに畳み掛けるように「Faceless」、「The Live」とアッパーチューンが続く。場内の至るところでヘドバンも繰り広げられた「The Live」では、オーディエンスの力強いシンガロングが響き渡る。音楽に込められた熱と思い。それがしっかりと伝わっていることを実感するこの幸せな場面こそ、ほとんど観客のいないステージに立っていた20年前のDragon Ashが夢見ていた光景そのものだ。
20年を共に歩んできたファンへの感謝が込められた「Beside You」の後に披露された「静かな日々の階段を」では、ハンドマイクで歌うKjが、言葉の一つ一つを観客に語りかけるように歌う。そして、フリースタイルの英語ラップに続けて、盟友、RIP SLYMEの「ONE」のバースを披露。TMCやDSMといったイベントを開催し、フィーチャリングやコラボを通してさまざまなメンツと競演してきたDragon Ashの軌跡を垣間見たその瞬間、フロアから大歓声があがる。「ライヴハウスは自由な場所だ。全部解き放ってくれ!」本編のラスト曲「A Hundred Emotions」が始まる直前、Kjが言う。ジャンルや常識の壁を超え続けた革命精神と、どんな時も前を向く力をくれた音楽と歌。20年間、オーディエンスにとってDragon Ashはずっと人生の糧となる存在であり、ヒーローであり続けてきた。その事実は、Dragon Ash自身にとっても大きな支えであり、誇りだ。だからこそ彼らは、それぞれの悩みや事情をほんのひと時忘れ、共に喜びと自由を分かち合えるライヴという場所を何よりも大切にしてきた。ファンもそれをよく知っている。だからこそ、Dragon Ashのオーディエンスにはモッシュやダイヴに対するマナーと思いやりを心得た人が多い。巻き込まれたくないなら、後方でじっくり楽しむのもありだ。とかく禁止されがちなダイヴやモッシュだが、すべては明日を生きるためのつかの間の自由であり、大切な糧なのだ。
「20年はあっという間。30年、40年後はHIROKIさんが杖ついてるかもしれないけど(笑)、JESSEのお父さんは今もかっこいいし、俺らも今日みたいなライヴをずっと長く続けていけたらと思います」アンコールで登場したドラムの桜井が客席に向かって言う。「ファイナルの横浜アリーナでは今着てる服(今回のツアーのユニフォーム)を客席に投げる」と滅多にMCをしないBOTSが言うと、「いろんな人に支えられた、修行のようなツアーでした」とダンサーのATSUSHI、「改めてみんなに支えられてるなと思いました」とDRI-Vも続ける。「暗い話をするつもりじゃないけど……20周年は馬場育三と迎えるべきだと思ってるけど、バンドが続くことが一番大事!」今回のツアー中も赤青のIKÜZÖNEシャツをずっと傍らに飾って演奏していたKenKenが言う。彼の言葉に応えるように、「最年長の俺がぶっ倒れるまでやれると思う。みんなの10年後が今の俺だから、まだまだやれる」とHIROKI。そしてKjのMC代わりに、「HOT CAKE」、観客のシンガロングに心震えた「Iceman」と「Lily」が続けて披露された後、桜井の力強いドラムで始まる「Curtain Call」が最後に披露される。悲しみに別れを告げ、前に進む決意を歌い奏でるエモーショナルで美しい1曲だ。
「ありがとうございました!」Kjがマイクを通さない肉声でそう告げた後、BOTSがスリップマットを客席に投げ入れたり、桜井がじゃんけんに勝った観客にサイン入りのドラム・ヘッドをプレゼントしたり、KenKenがIKÜZÖNEシャツを高々と掲げたり、各々が観客と名残りを惜しむ。「横浜アリーナで待ってますから!」最後にドラムの桜井がそう叫ぶ。今回のツアー『Dragonash Live Tour 2017 MAJESTIC』のファイナル公演は、来年1月28日(日)に横浜アリーナで開催される。Dragon Ashが横浜アリーナのステージに立つのは、1999年に行われた『Dragon Ash Tour Freedom of Expression』のファイナル以来、約18年ぶりのこと。今、Dragon Ashは、あの時よりもはるかに研ぎ澄まされた言葉と音を歌い奏で、比較にならないほど激しくエモーショナルなライヴを繰り広げている。さまざまな出来事を乗り越え、今回のライヴハウスツアー31公演を経て、音も魂も一層強靭になった男たちが新たに挑むDA Showは、もはや18年前とは異次元のものとなるだろう。
「楽しかった~!」終演後、観客たちが笑顔でそう話しているのが聞こえる。大人になっても、そんな風に無心に楽しめる音を奏で続けるライブモンスター、Dragon Ash。その20周年を締めくくる横浜アリーナでの巨大なロックショウを、ぜひ見逃さないで欲しい。
取材・文:早川加奈子
撮影: 後藤倫人/GOTO MICHITO
【セットリスト】
Majestic
1.Stardust
2.Mix It Up
3.Pulse
4.光りの街
5.Ode to Joy
6.Singin' in the Rain
7.Walk with Dreams
8.Circle
9.Headbang
10.Faceless
11.The Live
12.Beside You
13.静かな日々の階段を
14.Jump
15.百合の咲く場所で
16.Fantasista
17.A Hundred Emotions
EN
1.Hot cake
2.Iceman
3.Lily
『Dragonash Live Tour MAJESTIC Final』
2018年1月28日(日) 神奈川・横浜アリーナ
時間:開場 17:30/開演 18:30
代金:6,800円(税込)
未就学児入場不可・小学生以上チケット必要
※学生証提示で1,000円キャッシュバック学割あり!
小学校、中学校、高等学校、短期大学、大学、
高等専門学校(高専)、専修学校に在籍の方は会場にて
1,000円キャッシュバック致します。
・小学生以外の方は学生証を、小学生は年齢を証明できるものをご持参下さい。
・キャッシュバックは公演当日、会場に来られた方に限ります。
・当日、学生証をお持ちにならなかった方へはキャッシュバックは致しません。
【関連リンク】
Dragon Ash、全国ツアーの 2017年最終公演が終了
Dragon Ashまとめ
フレデリック、「TOGENKYO」先行配 信&アルバムプレオーダー開始
記事提供元:
記事リンクURL ⇒
※この記事をHPやブログで紹介する場合、このURLを設置してください。
Dragon Ash 新着ニュース・インタビュー
新着ニュース
-
止まることのない快楽と恍惚に、興奮と熱狂に、ずっと溺れ続けていた。 クルエラ...2024-11-20
-
『希望は儚き幻となりやがて赤き夜となる』。Magistina Sagaが新作アルバムを通...2024-11-20
-
vistlip、瑠伊(Ba)バースデーライブレポ2024-11-20
-
DEZERT武道館に向けたドキュメンタリー映像U-NEXTで独占配信開始2024-11-20
-
MUCCツアー初日YUKKEバースデイ公演&初のトークライヴレポ2024-11-19
-
DEZERT、Sadieツーマンのアンコールセッション映像がYouTubeにて公開!2024-11-15
-
超満員の会場で観客たちが熱狂し続けた、Zeke Deuxの3周年記念公演の模様をレポ...2024-11-14
-
萌デンパソングのパイオニア、小池アニキことULTRA-PRISM 小池雅也の生誕祭を1月...2024-11-14
-
DEZERT主催「DEZERT PARTY」2DAYSライヴレポ、全8組の盟友たちと交わした愛の宴2024-11-12
-
過去の名曲たちを今のメンバーでビルドアップし、新録。それが、Empressのアルバ...2024-11-12
-
DEZERT、lynch.ツーマンのアンコールセッション映像がYouTubeにて公開!2024-11-12
-
11月13日(水)放送、逹瑯・団長の配信番組『いじくりROCKS!』#57 情報解禁!2024-11-11
-
室蘭KMC HALL GRAND OPENING PARTY第4弾 遊ずどカンパニー創業32周年記念イベン...2024-11-11
-
未来に向かって輝き続けよう。満員の観客たち前に誓ったSiriusのワンマン公演を...2024-11-11
-
沙藤まなか、満員の観客たちに贈られてSAY-LAを卒業!2024-11-11
-
HIROTO(Alice Nine)が12月28日赤羽ReNY αにて、自身初となるワンマンライブ開催...2024-11-08
-
Daccoの47都道府県を巡る20周年記念ツアー「そうだ47都道府県、行こう」がスタート2024-11-08
-
初の日本武道館ワンマン公演に挑むDEZERTの軌跡に密着したドキュメンタリー映像...2024-11-06
アーティスト・楽曲・50音検索
人気歌詞ランキング
新着コメント
Neverland / 『HumaNOISE』
歌詞合ってる?
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
ジャケットイラストのギャグが最高です
咲人さんのイラストに影響されて女性の友達とクリスマスに
シードルを飲もうと考えました 断わられました
咲人さんの絵は手つかずの新雪のよう 語学の勉強も真面目
です
咲人さんの絵はとても良いのでこれからも描き続けてくださ
い 独創的かつ笑えるイラストです 好きです
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
インサクリファイスが好評です ナイトメアメンバーで仲間
の飲み代をまとめて払うと雑誌で語っておられた咲人さん
ナイトメアでキリストはユダと詠まれていました 二年前の
Withはラクリマクリスティを意識したと知りました 咲人
さんのナチス嫌い発言
咲人さんにはキリスト教に対する照れのような感じを受けま
す キリストとご自分にとても似た意識を持っているのかも
しれないと思いました
downは意味を調べました 夜明け、でした
いつか一緒に朝日を見ようという歌詞に救われました
ジャキガンマイスターは咲人さんのセンスの良さが光ってい
ますね
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
インサクリファイスが好評です ナイトメアメンバーで仲間
の飲み代をまとめて払うと雑誌で語っておられた咲人さん
ナイトメアでキリストはユダと詠まれていました 二年前の
Withはラクリマクリスティを意識したと知りました 咲人
さんのナチス嫌い発言
咲人さんにはキリスト教に対する照れのような感じを受けま
す キリストとご自分にとても似た意識を持っているのかも
しれないと思いました
downは意味を調べました 夜明け、でした
いつか一緒に朝日を見ようという歌詞に救われました
ジャキガンマイスターは咲人さんのセンスの良さが光ってい
ますね
DIR EN GREY / 『「楓」~if trans…~』
気持ち悪すぎ。犯罪者