2026-07-18

「わたしはみんなの“推し”になれて、本当に本当に幸せでした」。椎名ここがSAY-LAから旅立った一夜!

 いつ頃からだろう、SAY-LAが前へ進み続けるうえで、椎名ここが欠かせない存在になっていたのは。たとえリーダーが変わろうとも、つねにリーダーの横にいて、リーダーが示す道筋から外れることなく、他のメンバーたちを導き、支えてきたのが彼女だった。たとえデコボコの道でも、SAY-LAが心穏やかに前へ進み続けてこられたのも、椎名ここという心の支えが全員の中にあったからだ。まさに、SAY-LAの精神的な支柱だった椎名ここが5年間の活動に終止符を打ち、SAY-LAを卒業した。彼女がアイドルとしての最後の姿を見せたのが、7月15日に 池袋harevuitaiで行った、SAY-LA 椎名ここ卒業公演「水色のリボン〜いつかここを離れる時が来ても〜」公演だった。


 みずから歌い出しを担当、椎名ここが卒業公演の最初に選んだのが、SAY-LAカラーの水色をモチーフにした、「大切なあなたといる日々それこそが探し求めた」と歌う『水色ラフレシア』だ。この曲を冒頭に持ってきたのは、彼女自身のSAY-LAとしての5年間の活動の中で感じてきた思いを、この曲が示していたからだ。この日はずっと、頭にティアラを乗せた水色の卒業ドレス姿の椎名ここの姿を追いかけて見ていた。それは、会場に足を運び、声を張り上げて思いを届けていた観客たちにも言えたこと。ニヤッとしたのが、次に『純愛ペスカトーレ』を歌ったことだ。この曲は、『水色ラフレシア』のC/Wに収録していた曲。この繋がりにも、ついにやけてしまった。この日の公演には、彼女自身の5年間の思い出と自身の思いを、楽曲を通して伝えるの に相応しい選曲が組まれていた。『純愛ペスカトーレ』の曲の終わりに、椎名ここがファンたちを煽っていた姿も印象的だった。

次に歌った『半透明スワロフスキー』は、現在のメンバーでリリースした最新曲であり、椎名ここにとって、SAY-LAとして最後のシングルになった楽曲。背景にはMVも投影。池袋harevuitaiは巨大なビジョンを設置した会場だけあって、つい背景の映像と、目の前にいるメンバーたちの姿を重ね合わせてしまう。この曲でも、もちろん。この日の椎名ここのソロパートすべてで、力強く伸びのある歌声を味わえたのも嬉しかった。それだけ彼女自身の気持ちが高ぶっていたということだ。

ここからは、パスタシリーズの楽曲を続けて披露。情熱的に迫る『ボロボロ・ボロネーゼ』は、笑顔の裏に、つねに秘めた情熱を燃やしている椎名ここに似合う、大人の色気も感じさせる楽曲だ。彼女が情熱的に歌うパートがあることで、この曲が、情念を抱いた楽曲にも染め上がる。それが、この曲にはもちろん、SAY-LAにとっても、良いスパイスになっていた。続く『永遠ナポリタン』でも、後に楽曲コラボレートを行った「スパゲッティーのパンチョ」の店内で撮影した映像を投影して歌っていた。歌詞に綴られた「愛しい沢山の思い出を」の一節のように、この曲を聴きながら、いろんな思い出が頭の中を駆け巡っていた。もちろん椎名ここも、「いつまでも大切な人」の一人になっていくのは間違いない。
たとえ卒業をしても、椎名こことSAY-LAの関係も、椎名ここを応援するファンとの関係も、ずーっと惹かれ合っていく運命だからと伝えるように、椎名ここが初めて参加したシングルの表題曲だった『運命マグネット』を届けてくれた。たとえSAY-LAという舞台から旅立とうと、互いに「好きだよ」と惹かれ合い、引き寄せ合う関係でずっといられるなら…。そんな願いも込めながら、椎名ここや、メンバーたちの姿を、観客たちが熱い声を上げながら見つめていた。でも、この日を境に、この曲で椎名ここが頭をちょこんと傾けて、かわいらしい声で「運命だね」と呟く声が聴けなくなると思ったら、やはり淋しさは拭いきれない。

 「星空シャンデリア 伸ばした手の先には 無限の星 輝いてる」と椎名ここの歌い出しで始まった『星空シャンデリア』でも、彼女が「君が好き」のセリフを担当していた。つまり、この曲でも、椎名ここが愛しさをたっぷりに呟いた「君が好き」の言葉が最後なんだと思ったら、希望に満ちたこの曲にも、どこか一抹の淋しさを覚えずにはいられなかった。でも、そんな裏腹な気持ちがあってこそ深く繋がりあえる関係だってある。アイドルとファンとの関係だって、いつだって裏返しの感情があるからこそ成り立っていくもの。痛いけど愛おしいその心模様を、改めて『感情リバーシブル』が教えてくれた。

 ここからの『愛呼吸』『LOVE DICTIONARY』『BELIEVE』の流れが、胸をエモくした。椎名ここが『愛呼吸』を通して何度も伝えた「ありがとう」と「大好きだよ」の言葉。二人が寄り添って歌った落ちサビでは、とわんが椎名ここに「大好きだよ」と歌えば、互いに超至近距離で顔を寄せ合う姿を見せていた。続く『LOVE DICTIONARY』は、椎名ここがとても大切にしている曲として選んできた。この曲に込めた恋する思いを、ファンに置き換えて聴いてほしい。きっとこれが、椎名ここ自身がファンに対して思っていた気持ちだったのかもしれない。「明日世界が終わっても自分らしくいたい」と歌いだす『BELIEVE』でも彼女は、新しい道へと旅立つ希望を抱いた今の自分の気持ちを、この曲を通して伝えていた。そう、「いつでも心に輝きを持って 自分の居場所を探していこう」じゃないかと…。                


 MCでは、メンバーが卒業をする椎名ここへの印象を語り合っていた。そのうえで、着替えを終えた椎名ここがステージに登場し、手紙を読み始めた。

「こうしてステージの上から見る景色も、このマイクを持つことも、今日で最後なんだなと思うと、まだ少し不思議な気持ちです。
わたしは5年前この事務所でアイドルになりました。最初で最後のアイドル人生です。アイドル初心者で、右も左も、何もわからなかったわたしがここまで頑張ってこれたのは、間違いなくみんなのおかげです。楽しいことばかりじゃなかったし、悔しくて泣いた日もあったし、思うように歌えなくて自信を失くしたときもありました。それでも、ライブの日になると会いに来てくれるみんながいて、「また頑張ろう」って何度も思わせてもらいました。みんなのことを元気づけるつもりが、気づいたら、いつもわたしのほうがたくさん支えられていました。みんながいたから、たくさん笑えました。みんながいたから、5年間アイドルでいられました。本当にありがとう。
数えきれないくらいたくさんアイドルがいる中で、わたしを見つけてくれて、推しメンにしてくれて、本当に本当にありがとう。限りある時間やお金を使って会いに来てくれたこと。忙しい毎日の中でわたしを思い出してくれたこと。「かわいいね」ってたくさん褒めてくれたこと、全部わたしの宝物です。アイドルになって良かったです。
そして、楽しいときもつらいときも、今日まで一緒に乗り越えてきてくれた大好きなSAY-LAのメンバー、いろんなことをたくさん支えてくださったI-GETのスタッフのみなさん、どんなときも一番味方でいてくれた家族のみんな、みんなに感謝の気持ちでいっぱいです。この場所で、このメンバーで、この事務所でアイドルになれたこと、わたしは心から誇りに思います。
今日でアイドル人生に幕を下ろすことを淋しくないと言ったら嘘になります。でも、全力で今日まで駆け抜けてきたので、1ミリも後悔はありません。もし、これから先、どこかで今日のことや、わたしのことを思い出したときに、「応援して良かったな」って少しでも思ってもらえたら、わたしはアイドルになって良かったし、とっても幸せです。わたしを見つけてくれて本当にありがとう。好きになってくれて本当にありがとう。たくさん笑わせてくれて本当にありがとう。たくさん愛してくれて本当にありがとう。わたしはみんなの"推し"になれて、本当に本当に幸せでした。5年間本当に本当にありがとうございました」

手紙を読み終えて歌ったのが、椎名ここの卒業への思いも含んだ『キズナリボン』。互いに結び合ったこの絆はいつまでも忘れないよと、椎名ここはメンバーとファンたちに向けて、他のメンバーは卒業する椎名ここと、これからも一緒に歩み続けるファンたちに向けて歌っていた。椎名ここが「絆リボン いつか"ここ"を離れるときがきても」と歌う声に触れたときには、胸が詰まってしまった。この曲の背景に映しだされていたリリック映像は、椎名ここの実姉が彼女のために作ってくれたことも伝えておきたい。

ライブも終盤へ。大好きなのに、推しと、大好きなのに、ファンと、この日で別れ別れになってしまう。そんなこじらせた思いを熱情あふれる声にしてぶつけるように、SAY-LAと観客たちが『こじらせ片想い』を通して、「君が好きです」「俺も、誰よりも」と声を張り上げながら、熱情した互いの思いを固く結び合っていた。
「みんなー、大好きだよー」と叫んだ椎名ここの言葉を合図に、最後にSAY-LAは『I LOVE YOU』を届けてくれた。もう今夜で椎名ここの姿を独り占めすることはできない。それをみんながわかっているからこそ、悔いを残さないようにと、喉の痛みさえ振り切って声を張り上げていた。間奏で椎名ここに向けて飛び交ったガチ恋口上も、本当に熱かった。


最後に椎名ここは、「悔いはないし、みんな大好きです」と今の素直な思いを伝えたうえで、SAY-LAから旅立っていった。


PHOTO: 本間裕介
TEXT:長澤智典


INFORMATION

『I-GET祭 2026 summer supported by IDOL CONTENT EXPO』
日程 2026年8月9日(日)
会場 渋谷VIDENT
時間 開場 10:10 / 開演 10:40
出演 : READY TO KISS / SAY-LA / HOT DOG CAT / Venus Parfait / せいら / I-GET OG / PreMuse
《チケットURL》
https://ticketdive.com/event/igetfes_summer2026


2026年11月から東名阪・札幌など:ツアー開催決定!
詳細は追ってお知らせします!!

ライブスケジュール
https://calendar.google.com/calendar/u/0/newembed?src=uj2e0d8uat018jdjik5odrvo98@group.calendar.google.com&ctz=Asia/Tokyoo


半透明スワロフスキー MV


パンチョLOVE (2026 version) MV


未練タラタラたらこパスタ -Dance Practice-


キズナリボン -Dance Practice-


 
セットリスト
SE
『水色ラフレシア』
『純愛ペスカトーレ』
MC
『半透明スワロフスキー』
『ボロボロ・ボロネーゼ』
『永遠ナポリタン』
『運命マグネット』
MC
『星空シャンデリア』
『感情リバーシブル』
『愛呼吸』
『LOVE DICTIONARY』
『BELIEVE』
椎名ここ 手紙
『キズナリボン』
『こじらせ片想い』
『I LOVE YOU』

SNS
WEB: http://www.say-la.jp/
X: https://x.com/SAY_LA_info

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