2019-04-23
DEZERT全国ホールツアー初日ライヴレポート
有限かつ不可逆。この世の生きとし生けるものにとって、その事実はおおよそ共通項だと言えるはず。
〈いぇい!どうせ戻れないなら さぁ進んじゃうのさ〉
DEZERTが先だって発表した最新両A面シングル『血液がない!/Call of Rescue』に収録されている「血液がない!」という楽曲の中には、この前述した歌詞がサビ前に織り込まれているのだが、現在進行中の全国ホールツアー[血液がない!]の初日として4月19日に日本橋・三井ホールにて行われたライヴは、まさにここから“進んじゃおう”としている彼らの姿そのものを、とても強く感じられる場となっていたのではなかろうか。
派手な登場SEの類いを特にかけることもなく、開演時間をやや過ぎた頃おもむろにステージ上へと現れたDEZERTの面々は、まずインプロヴィゼイション的な色合いの強いラフめのセッションを開始。
そこから、極めて自然な流れの中で事実上の1曲目として提示されたのは、最新シングルに収録されている新曲「Call of Rescue」にほかならない。
もともと曲が生まれてきた段階で「これはライヴの1曲目とかでやるのが似合いそうだなと感じていた」とフロントマン・千秋がインタヴューなどでも語っているだけに、やや淡々としたテンションから始まっていきながらも展開していくに従ってだんだんと熱を帯び、訴求力を増していく歌とバンドサウンドが圧倒的なスケール感をもって響き出してゆくこの曲は、聴衆の心をいきなり冒頭からワシヅカミにするだけの底力を発揮していたと言えよう。
特に、曲中で何度か千秋が発する〈救いは“あなた”の中〉というメッセージ性を含んだフレーズは実に印象的で、そこには何ゆえこの曲に「Call of Rescue」なるタイトルが冠されたのか、という回答がある意味では凝縮されていたようにも感じられた。
と同時に、千秋が歌いながら弾くギターフレーズとの絶妙な距離感をとりながらMiyakoが奏でだす奥行きと深みをあわせ持ったギターワーク、得意のフィンガリングを活かしたSacchanの巧みなベースプレイ、魂のこもったSORAによるリズムアプローチが、この曲を表現していくうえでの確かな裏打ちとして存在していたことも、特筆すべき点であったと断言が出来る。
一方で、この夜の序盤戦ではアバンギャルドな毒ポップチューンに仕上がっているようでいて鋭い切れ味で真実を抉ってゆくエッジーなスタンスの「血液がない!」を含め、あれこれと躍動感を持った楽曲たちも次々と繰り出されていくことに。
ただ、この日本橋・三井ホールという会場はその場所柄もあってか、基本的にロックバンドがアグレッシヴなライヴをするという前提のもとでは設計されていない構造のため、なんとあらかじめホールロビーには「ジャンプとモッシュ禁止」という注意書きが貼られていたのだった…!
普段のDEZERTのライヴであれば当たり前になっていることたちが、当たり前にはいかないという現実。
それに対し、どうやら訪れたファンたちは当初ちょっとした不安や戸惑いを持っていたようなのだが、たとえば「脳みそくん。」では跳ねたり飛んだりはせずとも、しっかりと地に足を着けながら上半身では激しいヘドバンをみせるという、オーディエンス側の頼もしくも微笑ましい様子が垣間見られる一幕も。
また、今回のライヴにおいてはホールツアーということを鑑みてなのか、千秋が観衆に対してウォールオブデスを促すようなくだりもみられることはなく、DEZERTなりの郷に入ってはなんとやらという手法でのあらたなパフォーマンス・スタイルが実現していたことは間違いない(とはいえ、本編後半の「「教育」」や「「遺書。」」などでは普通に激しく煽りまくっていたあたりが痛快だったのも事実ww)。
もっとも、冒頭での「Call of Rescue」が第1の矢であったとすると、この日のライヴにおいては千秋いわく「音楽家・DEZERTを本気で突き詰めていった」曲だという中盤での「Stranger」(最新シングルのカップリング曲)が第2の矢、そして本編ラストで歌われた「TODAY」が(最新アルバムの表題曲)第3の矢として、聴き手の心を射貫いていくことになったのも大きな注目点であった、と筆者は確信している。
「ツアー[血液がない!]の初日、どうもありがとうございました。僕たちはこの初日をもちましてツアーに行きますが、人間というのは多分みんな記憶を積み重ねていくしかない属性なんだと思います。
だから、たとえ今回のツアーでどんな辛い記憶が生まれようと…というか、きっとほとんど辛い記憶になっていくと思いますし、今日の初日が一番幸せだったという風になるかもしれませんけど、その辛い気持ちも何もかもをここから受け容れて、とりあえずいろいろ間違ってるかもしれなくても、まずは一歩前に踏み出してから帰って来ます!」
そう高らかに言い切った千秋だが、それでいて実はこの言葉には続きがあった。
「(中略)だけど、一歩踏み出すと大体そういう時は否定されるということが僕はこの歳になってわかりました。
そう、「一歩踏み出す勇気」みたいな曲は世の中にいっぱいあるけど、実際は踏み出せば否定されるし値踏みされる。
今はそういう時代、いや世界だなと思います。でも、もし否定されたりしたら一切無視してください。
オマエのそれは失敗だとか、そんなことを言われたとしてもです。僕は去年、頭の中から失敗という文字を消しました。
失敗なんか存在しない、という脳みそになりました。間違いはある。でも、失敗はない。僕はそう信じてます。
だから、僕はこのツアーをもってその信念が確信に変わるように胸を張ってやっていこうと思うので、これからもよろしくお願いします。…そして、“今日”という日を胸を張って生きられるように。
僕のために、君のために、スタッフのために、神様のために、ではなく。
“僕たち”のために。何年経てば確信になるかはわかりませんが、確かに今日、僕はここで一歩を踏み出します。
誰になんて言われようと、僕はこの一歩が正しいと信じて、最後にこの曲を贈ります。「TODAY」」
果たして。このライヴを観ていて、このラストシーンに臨してなお心震えることはなかったという人が、どのくらいいるものなのだろう?そう思えるくらいに、このときに聴けた「TODAY」の持つ説得力は尋常ならざるほどの絶対的な圧を持っていたのだ。
その「TODAY」では〈ここが出発点〉と歌い切り、「血液がない!」では〈いぇい!どうせ戻れないなら さぁ進んじゃうのさ〉と歌いあげるDEZERTが、6月22日に再び日本橋・三井ホールに還ってくるまで続くこの全国ホールツアー[血液がない!]を通して、いかなる足跡を刻んでゆくことになるのか。
もちろんここは、とくと見届けようではないか。
PHOTO:柴田恵理
TEXT:杉江由紀
DEZERT 2019 TOUR ”血液がない!”
2019年4月19日 日本橋三井ホール SETLIST
1. Call of Rescue
2. 胃潰瘍とルソーの錯覚
3. 蝶々
4. 血液がない!
~session~
5. 肋骨少女
6. 脳みそくん。
7. Sister
8. Stranger
9. さぁミルクを飲みましょう。
10. 「擬死」
11. 「ピクトグラムさん。」
12. 「君の子宮を触る」
13. Hello
14. 「教育」
15. 「殺意」
16. 「遺書。」
17. TODAY
≪DEZERT INFORMATION≫
<Release>
■自身初、両A面シングル「血液がない! / Call of Rescue」NOW ON SALE
・血液盤(初回限定生産) ¥2,000+tax DCCL-229
【CD 】1.血液がない! 2. Call of Rescue 3. Stranger
【DVD】DVD 2019 01.30に行われた恵比寿LIQUIDROOM公演のLIVE映像
【初回特典】DEZERT 2019 TOUR “血液がない!”ツアー案内状封入
・レスキュー盤(初回限定生産) ¥2,000+tax DCCL-231
【CD 】1.血液がない! 2. Call of Rescue 3. Stranger
【DVD】Call of Rescue MV + 血液がない MV +おまけ映像
【初回特典】DEZERT 2019 TOUR “血液がない!”ツアー案内状封入
・通常盤 ¥1200+tax DCCL-233
【CD 】1.血液がない! 2. Call of Rescue 3. Stranger
※音源は3形態とも共通
血液がない! MV FULL
Call of Rescue MV FULL
<LIVE>
■DEZERT 2019 TOUR “血液がない!”
4月19日(金) 日本橋三井ホール
5月3日(金祝) 札幌サンプラザ OPEN17:15 / START18:00
5月6日(月祝) 新潟市音楽文化会館 OPEN17:15 / START18:00
5月8日(水) 仙台銀行ホール イズミティ21(小ホール) OPEN17:45 / START18:30
5月10日(金) 名古屋市芸術創造センター OPEN17:45 / START18:30
5月11日(土) 大阪エル・シアター OPEN17:15 / START18:00
6月1日(土) 岡山 さん太ホール OPEN16:15 / START17:00
6月2日(日) 福岡 都久志会館 OPEN17:15 / START18:00
6月22日(土) 日本橋三井ホール OPEN17:15 / START18:00
【チケット料金】 全席指定 前売:¥5,000(tax in)
【チケット一般発売中】
イープラス:http://urx2.nu/PSb3
チケットぴあ:http://urx2.nu/PSaY
ローソンチケット:http://urx2.nu/PSb5
LINE TICKET https://ticket.line.me ※4月19日(金)、6月22日(土)日本橋公演のみ
FOB TICKET http://www.fobkikaku.co.jp ※5月6日(月祝)新潟公演のみ
TANK! The WEB http://www.sundayfolk.com ※5月10日(金)名古屋公演のみ
※未就学児入場不可・営利目的の転売禁止
■「DEZERT 2019 TOUR “血液がない!” Premium Live」
6月23日(日) 池袋BlackHole OPEN17:00 / START17:30
【チケット料金】前売¥4,000(tax in)
【チケット一般発売】4月27日(土)~
※e+のみ ※お1人様2枚まで ※スマチケのみ(分配可)
※オールスタンディング・入場時ドリンク代別途必要
※営利目的の転売禁止・未就学児童入場不可
<Subscription Service>
■現在、入手困難な音源を含む全楽曲をApple Music、Spotify、LINE MUSIC、Prime Musicなどで絶賛配信中!
Official HP http://www.dezert.jp
Official YouTube https://www.youtube.com/channel/UCuDMtFChwldsecKgGQrWUeA
Instagram https://www.instagram.com/dezert_official/
Twitter https://twitter.com/DEZERT_OFFICIAL
Ameba blog http://ameblo.jp/dezert-official/
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※未就学児入場不可・営利目的の転売禁止
■「DEZERT 2019 TOUR “血液がない!” Premium Live」
6月23日(日) 池袋BlackHole OPEN17:00 / START17:30
【チケット料金】前売¥4,000(tax in)
【チケット一般発売】4月27日(土)~
※e+のみ ※お1人様2枚まで ※スマチケのみ(分配可)
※オールスタンディング・入場時ドリンク代別途必要
※営利目的の転売禁止・未就学児童入場不可
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Neverland / 『HumaNOISE』
歌詞合ってる?
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
ジャケットイラストのギャグが最高です
咲人さんのイラストに影響されて女性の友達とクリスマスに
シードルを飲もうと考えました 断わられました
咲人さんの絵は手つかずの新雪のよう 語学の勉強も真面目
です
咲人さんの絵はとても良いのでこれからも描き続けてくださ
い 独創的かつ笑えるイラストです 好きです
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
インサクリファイスが好評です ナイトメアメンバーで仲間
の飲み代をまとめて払うと雑誌で語っておられた咲人さん
ナイトメアでキリストはユダと詠まれていました 二年前の
Withはラクリマクリスティを意識したと知りました 咲人
さんのナチス嫌い発言
咲人さんにはキリスト教に対する照れのような感じを受けま
す キリストとご自分にとても似た意識を持っているのかも
しれないと思いました
downは意味を調べました 夜明け、でした
いつか一緒に朝日を見ようという歌詞に救われました
ジャキガンマイスターは咲人さんのセンスの良さが光ってい
ますね
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
インサクリファイスが好評です ナイトメアメンバーで仲間
の飲み代をまとめて払うと雑誌で語っておられた咲人さん
ナイトメアでキリストはユダと詠まれていました 二年前の
Withはラクリマクリスティを意識したと知りました 咲人
さんのナチス嫌い発言
咲人さんにはキリスト教に対する照れのような感じを受けま
す キリストとご自分にとても似た意識を持っているのかも
しれないと思いました
downは意味を調べました 夜明け、でした
いつか一緒に朝日を見ようという歌詞に救われました
ジャキガンマイスターは咲人さんのセンスの良さが光ってい
ますね
DIR EN GREY / 『「楓」~if trans…~』
気持ち悪すぎ。犯罪者