2024-10-02
Petit Brabanconツアーファイナルレポ
Petit Brabanconの2枚目のEP『Seven Garbage Born of Hatred』リリースに伴うツアー『BURST CITY』の最終日、名古屋ダイアモンドホール公演である。
私はこのツアーの初日、9月5日東京O-EAST公演も見ている。つまり全7カ所に渡って行われたツアーの初日と最終日を見たことになる。
私はO-EAST公演を見た直後、SNSにこう書いた。
Petit Brabancon @ o-east
このバンドの東京のライブはほとんど全部見てるけど、京がこのバンドでやりたかったことが初めて100%近くできたんじゃないか。
でも、まだまだもっと行けるはず。とりあえず音はもっとでかく!Louder!!
https://x.com/dai_onojima/status/1831658563812651105
結論から言うと、この「まだまだもっと行けるはず」という思いは見事に満たされた。
少なくとも私がこれまで体験したPetit Brabanconのライヴでは、9/21名古屋ダイアモンドホール公演がベストだったと確信する。
初日からライヴを積み重ね、十分に温まったバンドのエンジンはのっけから強烈なエネルギーで疾走し、それを真正面から受け止めた観客のテンションの高さと相まって会場は凄まじい熱気で溢れていたのである。
それはこれまでPetit Brabanconのライヴでは求めてもなかなか得られない光景だったのだ。
沸騰した観客が手を振り上げ、カラダをぶつけ合い、激しくモッシュを繰り返す様子を見ながら、私はやっとここまで来たかと感慨深くなった。
東京でもこの光景は見られたが、それは以前のPetit Brabanconのライヴとは異なるものだった。この光景を見たくて、彼らはバンドを始めたのだ。
ファンなら、京がインタビューで、主にライヴでの観客の反応に対する物足りなさを何度も語っていたことを知っているだろう。
徹底的にヘヴィでハードでラウドでエクストリームなバンドを目指してこのバンドは結成された。
京の熱烈なラヴ・コールに応えyukihiroが参加し、そのバンド・コンセプトを具現化するために最高のメンバーが集まった。
一騎当千、百戦錬磨のメンバーが揃ったバンドのサウンドは、最初から完成されていた。
彼らはスケジュールの関係でなかなかライヴの本数ができないことを気にしていたが、それはメンバー同士の関係性やバンドのコンビネーション以上に、観客がこのバンドを理解するための時間や機会が足りないことを感じていたからだろう。
メンバーそれぞれ、エスタブリッシュされ確固としたオリジナリティを持ち独自のファンダムを確立しているバンドに所属しているが、それゆえその集合体であるPetit Brabanconがどういうバンドなのか、ライヴでどう振る舞えばいいのか最初はわかりづらかったのかもしれない。
さまざまなバンドからメンバーが集まったPetit Brabanconは、それぞれのメンバーの所属バンドの持ち味をミックスしたものというより、それをはるかに超えた強靱でパワフルでエルギッシュなバンド・サウンドを目指したがゆえに、なかなか真価が伝わりにくかった。
それはライヴの現場を積み重ねることで初めて理解され、浸透したのである。そのきっかけとなったのは2023年のKNOT FES出演だろう。
私は見ることができなかったが、スリップノット、KORNら内外のラウド系バンドが大挙出演した大型フェスでの他流試合で大きな支持を受けたことで、彼らは自分たちの目指そうとしているものが間違っていないことを確信したはずだ。
そして2024年1月に行われた東京大阪でのツアーでは、より強い確信に満ちた彼らの演奏と共に、それまでとは全く違う突き抜けた感覚が、バンドにも観客にも感じられた。バンドも観客も、それまでの手探り状態から抜け出たような手応えが確かに感じられたのだ。
それは本サイトに掲載された『Seven Garbage Born of Hatred』時のインタビューでの各メンバーの発言からもうかがいしれた。
そして今回の『BURST CITY』ツアーである。
イントロダクションの「move」、そして「surely」とyukihiroの曲が続くどちらかと言えば静かな導入部から「孤動」「Miserable」と『Automata』の曲が続き、次第にヒートアップして「dub driving」「BATMAN」と『Seven Garbage Born of Hatred』の楽曲が連続投下されるあたりで、会場は溶鉱炉のような熱気に包まれ始める。
それからは右に左に揺れながら激しくカラダをぶつけあい、拳を振り上げ、サークル・モッシュまで起きる無法地帯の現出だ。
プチブラの王道とも言うべきヘヴィな曲が立て続けに演奏され、京が怒鳴るように、絞り出すように叫ぶ。
「お前ら生きてるだろう!今ここでしか生きてる実感はないだろう!腹の中にある汚えやつをすべて吐き出せ!オレが受け止めてやる!」(大意)
そう、Petit Brabanconが目指していたものとは、これだったのだ。
社会の中で生きる我々がいつのまにか溜め込んでいるさまざまなストレス、怒り、悲しみ、孤独、怨念、ルサンチマン、フラストレーション、その他もろもろの「汚えやつ」を根こそぎ吐き出させる。
上下を脱ぎ、化粧を落とし、マスクを投げ捨て、一個の生身の人間として本音でぶつかり合い、吐き出す。
いつのまにか物わかりのいい優等生の仮面がへばりついてとれなくなってしまった我々に、本来の自分を取り戻せと彼らは言うのである。
京はよくステージ上から「お前らもっとできるだろう!もっと本気でかかってこい!」と客を煽るが、ライヴという非日常空間だからこそ解放できる、人間が本来持つプリミティヴな衝動を強く求めているのだ。
思えば彼の表現は常にそうした原理に貫かれているが、Petit Brabanconにおいてそれはもっとも先鋭的な形で表出するのである。
単にサウンドが過激というだけではない。その姿勢こそがエクストリームなのだ。平たく言えば彼らは「もっと狂え!」と言っている。
客がそうであるなら、その熱は当然バンドにも伝わる。沸騰するフロアをさらに煽るように目まぐるしくステージを動き回るミヤ、antz、高松の3人。
いつもは冷静なyukihiroのプレイも熱を帯びる。この4人がいてこそ、Petit Brabanconのロックで我々は心置きなく狂うことができる。
アーティストと客が完全に一体になって、高みに上り詰めていくのがわかる。この一体感こそが醍醐味だ。ライヴは最高の盛り上がりで終わった。
ライヴ後の京のXへの書き込みはこれだ。
今回のBURST CITYに来てくれた全ての皆んな。あんがちょ 今回のノリ絶対に忘れるなよ。
本来のプチブラのLIVEのスタート地点にやっと立てた気がした。
こっからや。3月またお前等と俺等でもっと最高の狂った場を作ろう。 じゃ3月でまた。 京
https://x.com/kyo_official/status/1837480134950924608
本当ならこのあと全国20カ所ぐらい回りたいところ。そうすることでこの日の参加者が得た幸福な一体感を、さらに多くの観客と共有することができるだろう。
だが楽しみはあとにとっておくことにしよう。
来年3月、果たしてどんなステージが用意されているのか。楽しみでならない。
PHOTO: 尾形隆夫 (尾形隆夫写真事務所), Yukihide "JON..." Takimoto
TEXT:小野島大
Petit Brabancon「Petit Brabancon Tour 2024『BURST CITY』」
2024年9月21日 DIAMOND HALL
SETLIST
opening move
01 surely
02 孤動
03 Miserable
04 Ruin of Existence
05 Dub driving
06 BATMAN
07 主張に手を伸ばす修羅
08 渇き
09 OBEY
10 眼光
11 Isolated spiral
12 Loser
13 a humble border
14 Mickey
15 Don’t forget
16 疑音
17 Vendetta
≪ライヴ情報≫
■Petit Brabancon CROSS COUNTER -01-
3月8日(土) 愛知・名古屋 THE BOTTOM LINE Guest: to be announced
3月9日(日) 愛知・名古屋 THE BOTTOM LINE Petit Brabancon Only
3月20日(祝)大阪・心斎橋 BIGCAT Guest: to be announced
3月21日(金)大阪・心斎橋 BIGCAT Petit Brabancon Only
3月26日(水)東京・恵比寿 LIQUIDROOM Guest: to be announced
3月27日(木)東京・恵比寿 LIQUIDROOM Petit Brabancon Only
※詳細後日発表
≪初のフォトブック≫
■Petit Brabancon official photobook「The Howling of Underdogs -2025-」
【販売サイト】 https://petitbrabancon-thou.com/
※フォトブックは2024年10月1日より販売開始
※2025年4月ごろ発送予定
【価格】7,700円(税込)
※送料込み
※お支払いには「クレジットカード決済」「コンビニ決済」をご利用いただけます。
【購入者特典】
・2025年度(2025年4月〜2026年3月)のライヴに「The Howling of Underdogs -2025-」メンバーズ最速チケット先行申し込みが可能
※「The Howling of Underdogs -2025-」有効期限は、ご登録時期に関わらず2026年3月31日までとなります。
※対象とならない公演もございます。
※イベント・フェスなどは受付対象外となります。
・「The Howling of Underdogs -2025-」メンバーズ限定メールマガジンの配信
・ライヴ会場特典あり
【早期購入者特典】
2024年10月1日(火)から10月31日(木)23:59までにご購入いただいた方限定で、2025年3月に開催される、「CROSS COUNTER -01-」のメンバー最速先行に申し込みが可能。
※上記期間に購入いただいた皆様へ、11月中に最速先行の詳細および申し込み用の専用IDが記載されたカードを送付いたします。
≪リリース情報≫
■2nd EP「Seven Garbage Born of Hatred」 発売中
【完全限定盤】 DCCA-129 ¥8,800 (税込)
【一般流通盤】 DCCA-130 ¥2,750 (税込)
※収録曲等詳細 https://www.petitbrabancon.jp/#music
※「Vendetta」ミュージックビデオ
Official Web: https://www.petitbrabancon.jp/
X(旧Twitter): https://twitter.com/PetitBra_staff
YouTube: https://www.youtube.com/c/PetitBrabancon_official
Instagram: https://www.instagram.com/petitbrabancon.official/
Facebook: https://www.facebook.com/petitbrabancon.officia
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Neverland / 『HumaNOISE』
歌詞合ってる?
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
ジャケットイラストのギャグが最高です
咲人さんのイラストに影響されて女性の友達とクリスマスに
シードルを飲もうと考えました 断わられました
咲人さんの絵は手つかずの新雪のよう 語学の勉強も真面目
です
咲人さんの絵はとても良いのでこれからも描き続けてくださ
い 独創的かつ笑えるイラストです 好きです
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
インサクリファイスが好評です ナイトメアメンバーで仲間
の飲み代をまとめて払うと雑誌で語っておられた咲人さん
ナイトメアでキリストはユダと詠まれていました 二年前の
Withはラクリマクリスティを意識したと知りました 咲人
さんのナチス嫌い発言
咲人さんにはキリスト教に対する照れのような感じを受けま
す キリストとご自分にとても似た意識を持っているのかも
しれないと思いました
downは意味を調べました 夜明け、でした
いつか一緒に朝日を見ようという歌詞に救われました
ジャキガンマイスターは咲人さんのセンスの良さが光ってい
ますね
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
インサクリファイスが好評です ナイトメアメンバーで仲間
の飲み代をまとめて払うと雑誌で語っておられた咲人さん
ナイトメアでキリストはユダと詠まれていました 二年前の
Withはラクリマクリスティを意識したと知りました 咲人
さんのナチス嫌い発言
咲人さんにはキリスト教に対する照れのような感じを受けま
す キリストとご自分にとても似た意識を持っているのかも
しれないと思いました
downは意味を調べました 夜明け、でした
いつか一緒に朝日を見ようという歌詞に救われました
ジャキガンマイスターは咲人さんのセンスの良さが光ってい
ますね
DIR EN GREY / 『「楓」~if trans…~』
気持ち悪すぎ。犯罪者