2013-08-20

【SHAKALABBITS】15年変わらず音楽ができてることに感謝しかない

 祝15周年! SHAKALABBITSが結成15周年記念ベスト盤『Rabbits, Rabbits, All the Way』を、ファン投票(『1』)とメンバー選曲(『2』)による2枚同時にリリース。15周年を迎えての想い、特に思い入れの強い曲について話を訊く!

──15周年記念ベストアルバム『Rabbits, Rabbits, All the Way』が2枚同時発売。まず、結成15周年の感想を聞かせてください。

MAH「もう、そこは感謝しかないですね。気付いたら15周年という感じですけど、15年間変わらずに音楽ができてることには感謝しかないです。ベスト盤のマスタリングしてても、ちょっとウルッとくることとかあって…。」

UKI「一曲一曲に思い返すことも多いからね。作ってた時の気持ちもそうだし、それを届けるツアーの思い出もあるし。私もあの頃の気持ちがすごい蘇ってきて、何が何だか分かんなくなっちゃう時もあるけど、一曲一曲から風景はハッキリ思い出すんです。」

MAH「あと、誤解を恐れずに言うと、ムカつくよね?  生意気で。」

UKI「うん、イラつく。特に私とMAH(笑)。MVのチェックも横目でチラチラ見てたけど、イライラして全部見れなかったもん。当時の私に会いたくないですもん、ギラギラしすぎてて。」

──アハハハ!  でも、若い頃はそれくらいでいいんですよ、きっと。

MAH「1~2年目って、何も知らない強さがありますからね。」

──ファン投票盤とメンバー選曲盤の2枚が同時発売されますが、ファン投票の結果を見ると曲の良さだけでなく、それぞれが思い入れを持って投票してくれたことが分かりますよね。

UKI「だから、どこを切ってもベスト20だし、全部がみんなにとっての1位になっているのが嬉しいですよね。でも、“この曲は選ばれるだろうな”って曲がなかったり、結構意外な結果だったよね?」

MAH「歌モノが好かれる傾向も分かったね。これから、もっと歌モノを作っていかなきゃ(笑)。投票とかやったことなかったけど、ファンの気持ちが知れた気がして、ちょっと嬉しかったですね。」

──YOSUKEくんは加入前の曲を聴いて、どう感じました?

YOSUKE「マスタリングで「ROLLIE」を聴いてる時、僕はみんなと違う風景がフラッシュバックしていて。“東京のあの部屋で、みんなが巣立って行ってしまったのを、この曲を聴いて見送ったな”とか、“渋谷公会堂のライヴでこの曲観たなぁ”とか。そんな曲を今、メンバーとして一緒に演れているのが不思議な気分ですね。」

──もう一枚のメンバー選曲盤はどんな基準で選んだのですか?

MAH「もう、単純にカッコ良いなと思う曲をそれぞれ挙げて。」

TAKE-C「他の人が挙げた曲を見て、“それあったな! 俺も一票!”みたいなのも多かったよね(笑)。」

MAH「それがびっくりするくらい、ファンが選んだ曲と自分たちの選んだ曲がかぶらなくて。「ROLLIE」や「星空の下で」とかは上位にくるだろうと思って、メンバー選曲であえて入れなかったりしたんですけど。どちらにも入らなかった曲もDVDに入っていたりするんで、全てを網羅する感じにすごくきれいに収まってますね。」

TAKE-C「DVDなんてド初期から現在までをMVとライヴ映像で完全コンプリートしてますからね。これは本当にすごいですよ!」

──YOSUKEくん加入後、まだ現在のメンバーで演奏したことない曲もたくさんあるわけですよね?

YOSUKE「そうですね。自分の物にすべく、もっか調整中です。」

MAH「最近はYOSUKEにやりたい曲を練習してもらって、“どの曲触った?”って訊いてライヴで演る曲を選んだりしてますからね。」

──YOSUKEくん、ベスト盤収録のまだやったことのない曲で、これから演奏してみたい曲を具体的に教えてください。

YOSUKE「「オレンジライオン」かな? 構成が難しいけど、面白いんですよ。「手ノヒラ宝石」もいい曲だし、あとは「RIGEL」かな。」

──せっかくだから、それぞれ思い入れの強い曲を教えてください。

MAH「難しいなぁ…あ、「THAT THING YOU DO!」(The WONDERSのカバー)は自分たちの曲じゃないですけど、いろんな人に絶賛されて。高校の時からやってる曲だったんで、カバー力みたいなところを認められたのはすごい嬉しかったですね。」

UKI「私はやっぱり「ROLLIE」かな。ライヴで演奏し始めた頃、“こんなにみんなで歌ってくれるんだ!”って、すごい感動したんです。それまで英語の曲が多かったから、日本語詞で書いたのが初めてくらいの曲で。日本語詞の魅力にも気付いたし、“もっと日本語で書きたい!”と思ったし。その後、だんだん英語と日本語を感覚で書き分けられるようになってきたりするんですけど、そのきっかけになった曲は「ROLLIE」でしたね。」

TAKE-C「俺は「head-scissors」ですね。加入してすぐくらいに「head-scissors」のツアーが始まって、自分は初めて2時間超えのライヴに挑戦したんですが、当時の舞台監督に“お前、全然最後までもってねぇじゃん。後半、1~2弦が全然鳴ってねぇよ!”と指摘されて、すごいショックで。そこから明らかに意識が変わったんです。」

──プロの洗礼を受けたわけですね。年末には全国ツアーも予定されてますが、15周年の集大成的なライヴになるのでしょうか?

TAKE-C「どうでしょう? その時のマインドでいきなり新曲をぶっ込んでくる可能性もありますし、まだ分からないですね。」

MAH「最近、自分たちが昔に聴いてたルーツ的な曲をよく聴いているんですよ。“今の自分たちが、こういう曲をやったらどうなるか?”みたいなところも考えていたりして。今、ベストを作ってる間に、曲をたくさん作り溜めて、じっくり選んで新曲を出そうと頑張っているので、ツアーや新譜も楽しみにしていてください。」

──では、新譜も楽しみにしつつ、20周年に向けてさらなる飛躍を…って、20周年って言うと大ごとな気がしますね。

UKI「20周年の時は、成人式しようか? 紋付き着たりして(笑)。」

取材:フジジュン

(OKMusic)


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