2015-07-20
真空ホロウ、現体制での最後のステージに立つ!
真空ホロウのワンマンツアー“真空ホロウ TOUR 2015梅雨~回想列車で全国へ。嘘です本当は機材車です。~”のファイナルが、7月18日に東京・キネマ倶楽部にて開催された。
本ツアーは6月の高松を皮切りに全国7公演。メジャーデビュー後、初のフルアルバムとして4月にリリースされた『真空ホロウ』を掲げたものだ。そしてこの日は、7月1日に発表された村田智史(B.)、大貫朋也(Dr.)両名の脱退に伴う3人揃っての最後のステージでもある。ソールドアウトした会場は、この節目となる1日を、今の真空ホロウの3人を見届けるべく集まったオーディエンスで、埋め尽くされた。
暗転し、3人がステージに登場すると、大歓声と拍手が彼らを迎えた。「真空ホロウへようこそ」松本明人(Vo/Gt.)お決まりの台詞で幕を開けた1曲目は『開戦前夜』。会場の熱は早くも突き上がり、インディーズ時代の代表曲『被害妄想と自己暗示による不快感』では、村田と大貫が向き合って互いの音を確かめ合うかのようなシーンも。自然とクラップが起こり、一緒に歌うオーディエンス。会場は一瞬にして真空ホロウの世界となった。MCでは、村田がライブに訪れていた父親と掛け合い、「あの親にしてこの子あり」と笑いをとるなど、いつもの和やかな雰囲気で会場を満たす。『新世界より』『虹』と続き、メンバー全員が好きな曲でもある『こどものくに』では、まるで深海に音が降りてくるかのような圧倒的な世界観に、誰もが引き込まれた。松本が「ブレイクタイム」として設けた弾き語りは、先のアルバムの中で唯一バンド演奏していないという『ミラードール』と、新曲の『ひかりのうた』を披露。時に叙情的に、時にやさしく響く歌声は、人の心に寄り添う一筋の希望すら感じさせる。「このツアーは、夢を見るためにも現実を見るためにも大事なものでした」と語った松本。夢と現実の狭間を描いた『回想列車』は、会場をどこまでも温かく包み込んだ。大貫のドラムソロを挟み、再登場した村田が会場を煽る。これが最後になるであろう二人のセッションに、会場もより一層の盛り上がりを見せた。『アナフィラキシーショック』『闇に踊れ』など立て続けに披露し、1曲1曲を惜しむ間もないほど、テンションは更に上がっていく。ダンスロック『Balance cont(r)ol』『MAGIC』ではビートに会場が揺れるのを確かに感じ、何よりもオーディエンスの笑顔が印象的だった。そして、本編ラスト『バタフライスクールエフェクト』へ。ステージと客席の境が完全になくなったかのような一体感を見せ、「これが真空ホロウなのだ」と改めて感じずにはいられなかった。
アンコールで再びステージに戻った3人。村田と大貫が今回の脱退について語った。「真空ホロウは続いていくし、僕らも音楽を続けていくと思う。違う形で応援してほしい(大貫)」「本当はサポート3カ月のはずだったのにここまで続けてこれたのは、何よりもみんなのおかげです。改めて音楽の面白さをみんなから教えてもらいました(村田)」思い思いの気持ちを告げ、特に村田が感極まって言葉に詰まるシーンに、涙するオーディエンスも多かった。そして、メンバーの出会いとなった曲であり、今回のツアーでは初の『I do?』を披露。一音一音を大切に紡ぎだす3人の姿に、思わず心を打たれた。「最後は踊って帰ろう」と松本が会場を煽り、いよいよラスト『Highway My way』へ。今この時を刻み込むかのように伸ばされたオーディエンスの手は、常に3人に向けられていた。目の前に広がる景色は、3人が描いたものだ。そして最後の瞬間まで、紛れもなく3人の音だった。
ステージに残った松本が、最後に自身の想いを語った。「3ピースバンド真空ホロウでした。物理的に一人になったわけですけど、孤独にはならないと、皆さんを見て安心しました。これからも歌い続けていこうと決心できました。僕も皆さんを安心させ続けるので、是非これからも、真空ホロウへようこそ」。これまで3人が色づけてきた真空ホロウは、これからの真空ホロウに受け継がれ、また新たな色が足されていく。次はどんな景色が見られるだろうか。それを確かめるために、明日からの真空ホロウを見届けたいと思う。3人が去った後のステージには、温かな拍手がいつまでも鳴り響いていた。
text by 矢作 綾加
photo by 橋本塁(SOUND SHOOTER)
【関連リンク】
真空ホロウ オフィシャルHP
真空ホロウから村田智史(Ba)と大貫朋也(Dr)が脱退
「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」参加アーティストによるディズニー・ロックのベスト盤の発売が決定
渋谷乙-kinoto-のオープン記念日にcinema staff・飯田と真空ホロウ・松本が弾き語りライヴを開催
記事提供元:
記事リンクURL ⇒
※この記事をHPやブログで紹介する場合、このURLを設置してください。
真空ホロウ 新着ニュース・インタビュー
新着ニュース
-
止まることのない快楽と恍惚に、興奮と熱狂に、ずっと溺れ続けていた。 クルエラ...2024-11-20
-
『希望は儚き幻となりやがて赤き夜となる』。Magistina Sagaが新作アルバムを通...2024-11-20
-
vistlip、瑠伊(Ba)バースデーライブレポ2024-11-20
-
DEZERT武道館に向けたドキュメンタリー映像U-NEXTで独占配信開始2024-11-20
-
MUCCツアー初日YUKKEバースデイ公演&初のトークライヴレポ2024-11-19
-
DEZERT、Sadieツーマンのアンコールセッション映像がYouTubeにて公開!2024-11-15
-
超満員の会場で観客たちが熱狂し続けた、Zeke Deuxの3周年記念公演の模様をレポ...2024-11-14
-
萌デンパソングのパイオニア、小池アニキことULTRA-PRISM 小池雅也の生誕祭を1月...2024-11-14
-
DEZERT主催「DEZERT PARTY」2DAYSライヴレポ、全8組の盟友たちと交わした愛の宴2024-11-12
-
過去の名曲たちを今のメンバーでビルドアップし、新録。それが、Empressのアルバ...2024-11-12
-
DEZERT、lynch.ツーマンのアンコールセッション映像がYouTubeにて公開!2024-11-12
-
11月13日(水)放送、逹瑯・団長の配信番組『いじくりROCKS!』#57 情報解禁!2024-11-11
-
室蘭KMC HALL GRAND OPENING PARTY第4弾 遊ずどカンパニー創業32周年記念イベン...2024-11-11
-
未来に向かって輝き続けよう。満員の観客たち前に誓ったSiriusのワンマン公演を...2024-11-11
-
沙藤まなか、満員の観客たちに贈られてSAY-LAを卒業!2024-11-11
-
HIROTO(Alice Nine)が12月28日赤羽ReNY αにて、自身初となるワンマンライブ開催...2024-11-08
-
Daccoの47都道府県を巡る20周年記念ツアー「そうだ47都道府県、行こう」がスタート2024-11-08
-
初の日本武道館ワンマン公演に挑むDEZERTの軌跡に密着したドキュメンタリー映像...2024-11-06
アーティスト・楽曲・50音検索
人気歌詞ランキング
新着コメント
Neverland / 『HumaNOISE』
歌詞合ってる?
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
ジャケットイラストのギャグが最高です
咲人さんのイラストに影響されて女性の友達とクリスマスに
シードルを飲もうと考えました 断わられました
咲人さんの絵は手つかずの新雪のよう 語学の勉強も真面目
です
咲人さんの絵はとても良いのでこれからも描き続けてくださ
い 独創的かつ笑えるイラストです 好きです
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
インサクリファイスが好評です ナイトメアメンバーで仲間
の飲み代をまとめて払うと雑誌で語っておられた咲人さん
ナイトメアでキリストはユダと詠まれていました 二年前の
Withはラクリマクリスティを意識したと知りました 咲人
さんのナチス嫌い発言
咲人さんにはキリスト教に対する照れのような感じを受けま
す キリストとご自分にとても似た意識を持っているのかも
しれないと思いました
downは意味を調べました 夜明け、でした
いつか一緒に朝日を見ようという歌詞に救われました
ジャキガンマイスターは咲人さんのセンスの良さが光ってい
ますね
JAKIGAN MEISTER / 『Bhava』
インサクリファイスが好評です ナイトメアメンバーで仲間
の飲み代をまとめて払うと雑誌で語っておられた咲人さん
ナイトメアでキリストはユダと詠まれていました 二年前の
Withはラクリマクリスティを意識したと知りました 咲人
さんのナチス嫌い発言
咲人さんにはキリスト教に対する照れのような感じを受けま
す キリストとご自分にとても似た意識を持っているのかも
しれないと思いました
downは意味を調べました 夜明け、でした
いつか一緒に朝日を見ようという歌詞に救われました
ジャキガンマイスターは咲人さんのセンスの良さが光ってい
ますね
DIR EN GREY / 『「楓」~if trans…~』
気持ち悪すぎ。犯罪者