2015-09-07
Sick2 TSUTAYA O-WESTワンマンライブレポート!!
〝俺らが世界一のバンドになります〟
今日のライヴ最初のMCで、ボーカルのジェネ★が言い放った言葉だ。
歯切れよく聞こえた誓いが胸に刺さると同時に、Sick2というバンドに抱いていた勝手なイメージが崩れた瞬間だった。
ハイカラな出で立ちからは想像し難いことが山ほどあったのだ。バンドの本当の魅力は実際にライヴに行ってみなければ分からないと言うが、まさにその通り。
そのことを今日改めて痛感し、一筋縄ではいかないSick2の魅力を、目に耳にしかと焼き付けた。
ほぼオンタイムで幕を開けたステージ。
オープニングSEが流れると、メンバーへの激アツラブコールが飛び交う。楽器隊が一人ずつ登場するも、なかなかジェネ★の姿が現れない。
ファン達が顔を見合わせていると、突如ステージが暗転。蛍光灯の点滅を模した照明の中、ステージセンターに設置されていたベッドの中から、深い眠りから覚めた様にゆっくりとジェネ★が現れる。
このワンマンのサブテーマとしていた「枕営業、始めました。」、無料配布シングル「deep:sleep」の世界をオープニングで演出した。オーディエンスの指に付けられたリングが、会場を幻想的に照らすと、いよいよ演奏がスタート。
右へ左へ、ゆっくりと行進するフロアの列が、轟音と奇声が重なるどぎついナンバーを更に怪しく色付ける。悪魔の囁きで操られているかの様に狂い乱れるフロアは、早くも熱気に包まれた。
非現実的な世界、深い眠りへと誘われてしまった我々に、抵抗の余地など無い。電子音と特異な声、中毒性が強い「Pandemix」から激しい煽りを浴びせられるも、従順なオーディエンス。最前列の柵に向かって大きな波が押し寄せた。
アダルトな歌詞にドキッとする「サイコロジカル・ラビリンス」、エゴイズムたっぷりの囁きにゾクッとする「Dr.Earache」では、たくまと大志のリズム隊二人が、しっかりとアイコンタクトを取りながら、息の合った演奏を届ける。
そして今度は、メンバーがステージ前方へ。先程とは逆の形で、Sick2とオーディエンスの距離が近くなる。カップルで言うところの、持ちつ持たれつの様なイメージかもしれない。曲の山場で、距離がぐっと縮まるという絶妙なバランスを保っていた。バラエティーに富んだアクションは止まらない。続く「鬼畜カレシ」では、頭を抱えながらゆっくりと頭を横に振るメンバーと、その仕草を真似るオーディエンス。テンポの良い曲調から予測出来ない変化球を次々と打っ込んでくるが、不思議と乱雑した雰囲気は感じない。曲の変化に対応したスムーズな切り替えしが華麗だった。
〝もっと声寄こせ〟という煽りに、メンバー登場時のラブコールを超える黄色い声が沸く。〝WESTって結構狭いね〟と、呟いたジェネ★。
そして、今日のライヴはあくまでも通過点であること、今までで一番楽しいライヴにしたいという内容のことを告げた後、冒頭に書いた言葉が掲げられたのだ。それまでの淡々とした口調とは違い、熱が入った声や自信に満ち溢れた表情に、頼もしさを感じずにはいられなかった。
蛍光ライトを両手に持って信者を誘導する「ロデオドライヴ」から演奏再開。ここから「VOID」までの中盤戦で披露された六曲は、実に様々な色を持っていた。「Fiv Five」、「冬の終わる場所。」では、伸びやかな演奏とメンバー同士の快活なやり取りが光る。
ソロの後、祭-まつり-とYuzuのギター陣二人が向かい合い、互いに拳で挨拶を交わす姿や、ドラムの大志が立ち上がり、笑顔で手拍子をする姿が印象的だった。そんな和やかな空気を変えたのは、異様な雰囲気をじわじわと醸し出しす「眼球」。真っ赤なスポットライトに照らされる会場で、オーディエンスは全員、自分の顔を両手で塞ぐ。それも、演奏している間ずっと。耳を凝らし、神経を研ぎ澄ますと、より一層じめっとした感覚に襲われる「VOID」の演奏で再び顔を上げると、それまでとは違うシリアスさが待っていた。サイコパス的な志向が炸裂したこの空間では、全力で狂いきるしかないようだ。ワイヤレスマイクを使い、体全身で表現するジェネ★のスタイルは、Sick2の魅力の一つでもあるが、ライヴのスタートから疲れを微塵も感じさせない。メンバーのみならず観ている側も体力勝負。今日のライヴで唯一体を動かさなかった「眼球」の演奏で、休憩が取れたのでは?と思う方も居るかもしれないが、違う形で真剣に聴いたからこそ、精神的な面で体力を奪われた気がするのだ。皆様のパワフル過ぎる姿に感服。
ライヴも終盤に差し掛かってきた頃、メンバー一人ずつのMCが挟まれる。ギャグ満載の面白いトークに加え、大志が「ウエスト」という謎の歌を披露するなど、演奏時とは違うギャップに仰天。〝聞いて下さい、ウエスト〟と、ちゃっかりタイトルコールを入れてから歌い始めたことがあまりにシュールで、笑いが止まらなかった。
楽しいMCタイムの後は、クラブにご招待。「CLUBSICK」でエネルギーを放出した。ホストもびっくりするであろう危険なコール(台詞)と共に踊り尽くすと、勢いそのままにノリの良いナンバーを畳み掛けていった。「カッターナイフ」の間奏ではムーディーな色を出しつつも、終盤では迫力満点のステージを創り上げた。サビでほんの一瞬だけ陽気な曲調になるが、えげつない台詞がぎっしりと詰め込まれた「ヴィデオローム」が本編ラストを飾り、〝WEST全員くたばっちまえ〟という言葉でステージを去ったメンバー。最後までSick2節全開で駆け抜けた。
この日、Sick2は素敵なサプライズを用意してくれていた。アンコールの前に映し出された告知映像、まずはSick2の四大サプライズについて。ワンマンライヴの日程等、今後の楽しい企画に、フロアからは歓喜の声が上がる。そして、11月4日にリリースが決定しているニューシングル『CRAZY TOKYO』のMVが公開された。ここまでは他のライヴでもよくある話だろう。しかし、その後、アンコールによってステージへと呼び戻されたメンバーを見て思わず感動。先程流れたMVの衣装へとチェンジされていたのだ。通常なら、T-シャツに着替えているであろうタイミングで新衣装をお披露目するとは、なんとも粋な計らいである。そのまま「CRAZY TOKYO」の演奏がスタート。和をコンセプトとした楽曲ではあるが、Sick2らしさは決して変わらない。映像から飛び出してきた様な不思議な感覚に酔い痴れた後は、「LIVE ALIVE」、「Lavi!」で、清々しい気分へ。色鮮やかな風船が宙を舞う中、ステージではメンバー同士が仲良く肩を組むなど、最高にハッピーなエンディングで幕を閉じたのだった。
終演後、「蛍の光」が流れると同時に、ジェネ★のアナウンスが入る。来場者に向けて感謝の言葉を告げた後〝用がない方は、とっとと帰りやがれ〟と続けた。その後、〝嘘です〟という言葉が笑い声と一緒に付け足されたのである。どこまでも自由なバンドだな(笑)。でも、それこそがSick2の魅力であることは確かである。
今日のライヴでも、本当に最後の最後まで自分達の個性を貫き通したSick2。隅々まで工夫が凝らされた幅広い楽曲、ドキッとする様な言葉や仕草、遊び心満載のサプライズ…Sick2になら、何度騙されても構わない、そう思える素敵な一夜だった。これからもどうぞ変わらずに、Sick2らしく世界一のバンドを目指して欲しい。
Sick2
NEW SINGLE
「CRAZY TOKYO」
2015年11月4日(水)全国一斉発売!!
全国CDショップにて予約受付開始!!
『CRAZY TOKYO』MV SPOT
■A-TYPE [CD+DVD]
価格:¥2,000+税
品番:PCM-174A
[CD]
1.CRAZY TOKYO 2.フレゴリの錯覚
[DVD]
1.CRAZY TOKO(MUSIC VIDEO)
■B-TYPE [CD]
価格:¥1,500+税
品番:PCM-174B
[CD]
1.Squall 2.フレゴリの錯覚 3.Rainy Step
Sick2 100人限定東名阪ワンマンツアー
『100KILL→TOKYO』
■2015年11月8日(日)池袋RUIDO K3
OPEN 18:00 / START 18:30
前売り¥3,500(1D別)
[チケット]
A.e+プレオーダー受付 9/5(土)12:00~9/13(土)23:59
B.e+一般発売 9/22~
■プレオーダー、一般共通購入ページURL(パソコン/スマートフォン/携帯共通)
http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002163496P0030001
[出演]
Sick2
[問]RUIDO K3 03-5944-8851
『100KILL→NAGOYA』
■2015年11月21日(土)名古屋MUSIC FARM
OPEN 18:00 / START 18:30
前売り¥3,500(1D別)
[チケット]
A.e+プレオーダー受付 9/5(土)12:00~9/13(土)23:59
B.e+一般発売 9/22~
■プレオーダー、一般共通購入ページURL(パソコン/スマートフォン/携帯共通)
http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002163498P0030001
[出演]
Sick2
[問]MUSIC FARM 052-772-2314
『100KILL→OSAKA』
■2015年11月22日(日)北堀江club vijon
OPEN 18:00 / START 18:30
前売り¥3,500(1D別)
[チケット]
A.e+プレオーダー受付 9/5(土)12:00~9/13(土)23:59
B.e+一般発売 9/22~
■プレオーダー、一般共通購入ページURL(パソコン/スマートフォン/携帯共通)
http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002163508P0030001
[出演]
Sick2
[問]club vijon 06-6539-7411
OFFICIAL SITE
http://planet-child.jp/sick2/
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DIR EN GREY / 『「楓」~if trans…~』
1つ前のコメントの方へ
「惨劇の夜」のオリジナル版はそもそもCDシングルやアルバム未収録で、ベスト盤にも収録されておらず、映像作品『「楓」~if trans...~』にのみ収録されているためサブスク配信はありません。代わりに歌詞が変更された「霧と繭」は、ミニアルバムMISSAに収録されているためサブスクなのでも聞くことが出来ます。
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Mrs. GREEN APPLE / 『青と夏』
Доброго времени суток, коллеги!
Сегодня хочу затронуть тему, которая долго меня увлекает — что посмотреть в Китае.
Эта держава с многовековой историей и культурой открывает массу потрясающих
мест, которые стоит изучить. Поделюсь своими наблюдениями и эмоциями,
которые, надеюсь, будут полезны и интересны.
Если говорить о must-see, то трудно обойти вниманием Великую китайскую стену — воплощение силы и стойкости, восхищающий своими масштабами и потрясающими
пейзажами. Кроме того, нельзя
не отметить Запретный город в Пекине —
истинный архитектурный шедевр, где каждый элемент наполнен древней историей.
Эти [b]достопримечательности[/b] олицетворяют дух нации
и наполняют невероятной энергией
путешественника.
В заключение хочу отметить, что Китай — это страна, где любой обнаружит что-то
особенное: от бурлящих мегаполисов до
мирных старинных деревень.
А как вы считаете? Какие места в
Китае создали на вас самое сильное воздействие?
Будет интересно услышать ваше мнение
и рассказы!
их Хорватии в Словакию
King Gnu / 『THE GREATEST UNKNOWN』
рейтинг хостингов 2016 в россии
Laputa / 『Virgin cry』
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