「何年先も二人でいたいね」って小指を繋いで約束をしたんだ
"終わり"なんて日は来るはずがないと思っていたのに
繋いだ指も距離も離れてしまった

crying sorrow

下手なギターの鳴る放課後の校舎を抜け出して自転車で走る
いつも通り笑う君と寄り添った一見いつも通りに見える帰り道
君がいて僕がいる風景は昨日と何も変わってはいないのに
突然この景色が昨日とは少し違って見え始めた

不意に見せる強い眼差しや 表情が妙に大人びてゆく度
僕の中の葛藤や焦躁が加速しだした

だから「何年先も二人でいようね?」って小指を繋いで再確認をしたんだ
"終わり"なんて日は来るはずがないと自分に言い聞かせていた
「私だって何年先も二人でいたいよ…?」に隠された意味にも気付けなかった
すれ違いだした距離 戻せない日々

あと少ししたら桜の季節 僕達ももうこの学校を卒業で
僕と君の未来や将来はどうなっていくのかを考えてみた時
不意に君が洩らした心の意志
「卒業したらこの町を出て夢を叶えたい!なんて…古いドラマみたいで笑えるよね…」
ってはぐらかして笑う君に 僕だけは上手く笑えなかった

将来の夢も夢へかける展望も 今の僕は持っていない
そんな僕が君の為に出来る事は…

「冬が過ぎたら春と共にお別れしよう」ってどちらとも無く約束をしたんだ
この先もただお互いを『好き』でいる事がどうしようもなく辛かった
例えば…距離を超える何かを信じて二人がもっと強くいられたのなら
このまま遠ざかってゆく距離も恐くはなかったはずなのにね…

当たり前のように続いていた毎日が もうすぐ二度と訪れなくなる
僕らの最後を告げるように 桜が芽吹きだした

三月惜春 校舎に僕らにとって最後のチャイムが鳴り響いた
何気ない日々がかけがえの無い時間だったと今なら思えるよ
日が暮れ夜が近づき二人の影が見えなくなってゆく
このまま…ぎゅっと手を繋いだまま離したくなかった

最後の日 小さな無人駅のホームに発車のベルが鳴り響いた
車窓越しに遠ざかってゆく君にただひたすら手を振った
「何年先も忘れないよ」って泣いてくれた君の為にも
この先もっと僕自身が強くなれるように
君の事 君といた時間の事 些細な思い出も 何もかも全て
きっとずっと忘れないから…

君と過ごしたかけがえのない時間 桜が咲いたのは一人きりの春

「       。」

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