赤い紙切れ出しました。
弱い自分に出しました。
揺らぎ続けたこの心
決意させたは紺碧さ
父よ母よ愛しき君よ
何の為にが誰が為か
鳴いてくれるな海猫ら
いざ消えゆかん波の間に
あの人が忘れぬ様、手紙を書こうだとか
そんなことしてる間に、隣の柿も熟れた。
昔、読んだ小説の最期は似ていたとか
そんなこと忘れてて、なんだか独り照れた。
水をあまり濁さず、飛び立つ方法とか
そんなこと考えて、気と共に日も暮れた。
青い、濃く青い夜
月の出ていない夜
自分自身に由る
酷く特別な夜
赤い紙切れ出しました。
弱い自分に出しました。
揺らぎ続けたこの心
決意させたは紺碧さ
父よ母よ愛しき君よ
何の為にが誰が為か
鳴いてくれるな海猫ら
いざ消えゆかん夜の間に
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