低い視界に生まれた僕に
ガラスのケース知らない液体
自分以上の温度なんてさ
いつも見えない壁の向こうなのさ


春と舞う毒の匂いに
誘われジギタリス食べた
僕の声量は落ちてゆくよ

春と舞う彼女の声に
僕というかたちは残せなくて
目の前で降下するだけで


ねえどうして僕を拾って見下して
触れてくれなければ良かったのにね
と笑う


春と舞う毒の匂いに
誘われジギタリス食べた
僕の声量は落ちてゆくよ

春と舞う彼女の声に
僕というかたちは残せなくて
目の前で鳴いていただけ

あの猫を僕と覚えていますか?

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