まだお前は生くるのに
足踏みなどしているか
夏蝉でも死ぬるまで
声を限り鳴くいうに
俺は死を告げるもので
生の意味を諭すもの
枕元の卒塔婆持ち
お前の名を書くのだ

さあ祭りの時
死の宴の時

無邪気な子のふりをして
明日を投げる奴もいる
早死にさと呟いて
今日を捨てる奴もいる
俺は容赦なぞしない
生の意義を悟るまで
目の前なる蝋燭を
吹き消すのだ何度も

さあ祭りの時
死の宴の時

丑三つ刻仏壇開けて
無間地獄を垣間見ろ
三途の川位牌を背負って
先祖代々舞い踊れ

さあ祭りの時
死の宴の時

さあ祭りの時
死の宴の時

人は赤子に生まれて
夢のうちに一度死ぬ
死の影絵を踏みしめて
揺り籃から覚めるのだ
俺の名前は死神
我が双子の兄弟よ
盂蘭盆会の墓場来て
櫓の上立つのだ

さあ祭りの時
死の宴の時

死にゆくまで
生きぬくのだ
さあ
生きぬくのだ
死にゆくまで
さあ

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